レビュー一覧

これはですね、文学ですよ。こんなに短いのに完璧です。続きがあったら台無しなのです。

いいですね〜。丸木戸さんの決して今時でない絵柄（萩尾望都さんや竹宮惠子さんの時代感ですよね）がこのストーリーにピッタリです。喋るラブドールで巻毛の半朱（ハンス！）というのがまたベタながらもヨイ。短編の中に、ずっと音信不通だった父子の葛藤や、息子とうまく関係を築けなかった父親がドールにその代わりの愛情を注いでいた事、それを息子がドールを通じて感じることが出来たこと… 余計な事には触れなくても、しっかりと描かれていて流石のストーリーテラーだと感心しました。そして「主人公とドールの間に愛情が生まれた」なんて陳腐なエンディングでなく、役目を終えたかのようにドールがその命？を終える切ないぶった斬り方… これが良かったです。短編ながら物足りなさを感じさせない良作でした。

今や有名になられた作家さんの初期の読み切り。ラブドールの話もけっこうありますけど、これはまた短編ならではの良さがありますね。短いのにとても印象的で記憶に残る話だと思います。余韻がなかなかで。

受け(ラブドール)が､竹宮恵子先生や萩尾望都先生の描くギムナジウムの少年ぽかったです｡受けは､攻めのお父さんに恋していて､その人にそっくりな攻め(息子)に抱かれることで､思い残すことなく役目を終えたのが切なかったです｡

少々物足りない内容だったかな。短編読み切りだからか、ストーリーにそこまで惹かれなかった。大好きな作家さんだから余計にそう感じるかも。お伽噺に近い物語で、妙に昭和感を感じてしまった。

これぞ短編なお話でした。この中で父とハンスと息子の人生が垣間見ることが出来ます。また、最後の潔いこと。切ない余韻の残るお話でした。

先に書かれている方がいらっしゃいますが、萩尾望都先生、竹宮恵子先生や山岸凉子先生を彷彿とさせる絵のタッチとストーリーでした。この御三方の作品で漫画好きになった私としては令和の時代にまたこのような作者様に出会えて幸せです。読後感がもの悲しいけどそれが美しいのです。。続きはいらないのです。。

愛と哀しみのおとぎ話だった...試し読みで引き込む話術はさすがです。そして短編とはこうあるものだという見本。続きはない。

相変わらず絵が美しく、安定感があります。しかし、どんな話であったか記憶に残るような物語ではなかったです。

丸木戸マキ先生が好きで買いました〜♪この方の独特な感じが大好きです☆ただ、やっぱり短くて話があっというまに終わってしまったので、もう少しじっくり読みたかった〜！(T0T)物足りないので、☆少なめです♪