レビュー一覧

橋本先生の碧き海の恋文に続く、シリーズ二作目です。多分この後、他の作家さんで三作目が出ると思います。

ブルーダイヤのシリーズなんですね。作家さんが違うシリーズって面白い。シークものは大好きです。

ヒーローとヒロインは身分違いで最初は気も合わなかった。

「シークと愛のダイヤ」の二作目になるのでしょうか？「碧き海の恋文」で登場した青いダイヤが出てきます。ヒロイン父である王がイギリスから賭けのかたに連れてきた英国一と言われるほど有能な執事のヒーローからしてみたらかなりの屈辱。でもヒーローの雇い主だったヤツが自分よりできる人望の厚いヒーローを疎ましく思って追いやったという事実が。しかも異母兄弟かもしれないと。そんなヒーローはヒロインの国を英国に売ろうとしていました。ただ当初の目的とは変わっていて、ヒロインの決まっている結婚を破棄させ自分の妻にできるのではと。そこまでヒロインを愛してしまったヒーローはヒロイン兄を庇って右目を失明してしまいました。ヒロインの気持ちを知った兄は自分の命を救ってくれたヒーローとヒロインを許します。青いダイヤを持って2人はアメリカに渡るんですね〜。また青いダイヤが出てくるお話はあるのかしら？

バトン渡しで書かれているなんて思えないし、しっかりしたヒストリカルです。ご先祖様と同じように異国の人に惹かれる姫君。あり得た話ですね。

「シークと愛のダイヤ」シリーズ、兄王の「花陰に愛は満ちて」に続く妹王女のお話。とても良かったです。絵も綺麗だし、ストーリーもしっかりしています。アラブの王女らしからぬ聡明活発なソフィアは素直で愛らしく、とても魅力的です。ヒーローの策は哀しいけれど、ヒロインへの気持ちからなら許せてしまう気もします。兄王も良い人で好感が持てるストーリー展開でした。