レビュー一覧

題名に似合わずさっぱりとした、コンプレックスを克服して幸せを掴むお話でした。絵は綺麗で好みでしたし、ドロドロしていない極悪人が出てこないというのもとても読みやすいです。全員悪人では無いけれど傷つき傷つけあう親子兄弟姉妹という家族間ならではの葛藤とトラウマは人間の普遍的なテーマですね。

うまくまとまっていい話でヒロインと姉のわだかまりも解けたのですが、ヒロインの両親は結局最後までは？って感じに終わりました。子育てしてはいけない人たちでしたね。

原作は"Black Gold Billionaires"シリーズの最終4作目です。このシリーズは2作目の『億万長者の秘密の家政婦 』を秋乃ななみ先生がコミック化されていますが、今作では1作目の『許されない一夜の情熱』(CEOのアダムがヒーローです。来月にサクヤカイシ先生によるコミック版がRENTAで読めるようですね。)から引っ張っていた製油所爆発事故の真相が明かされます。このコミック版の内容ですが、ページ数の都合もあるのでしょうが、後半の展開が原作とかなり違います。一番疑問なのは原作ではヒロインは録音テープを真直ぐアダムの元に渡していたのに、何でコミック版はあんな流れにしたのか、という点です。あの辺は原作通りの方が良かったのでは?　あと原作では終盤ヒロインに謝りに行くようにとネイサンがヒーローに諭すシーンもあったのですが、これはヒロインが姉メアリに諭されるシーンと対にもなっていますし、コミック版でも入れてほしかったです。それから原作では最後に『億万長者の秘密の家政婦 』のヒーロー、エミリオが次期CEOに指名されていたのですが、このコミック版ではエミリオの出番が全部カットされているので、次期CEOの話自体が終盤あやふやになっていてちょっとこれどうなの、と思ってしまいました。ただ絵は綺麗ですし、話のテンポもいいし、原作を気にしなければ次期CEOの話以外は気にせず読めると思います。

絵が綺麗で見やすい！ヒロインとヒロイン姉がお互いに少しひねくれてしまったのは親の育て方だったんだな、と納得。ヒーローもヒロインも根本的に素直で優しい人柄なので、お似合いの二人だなと感じました。

冴えない容姿がコンプレックスのヒロインということですが、それ以前に家族ひどくない？いくら離れて暮らしてるからって誕生日祝わないし、イメチェンしたのをなじるし、ヒロイン姉はあとで「あなたは努力したの？」って言うけど、その努力を認めようとしなかったじゃーん！そんな家族のもとに帰っちゃうの？やめたら？？ヒーローとのあれこれよりそっちが気になっちゃいました。

あまり優雅な生活については描かれてはいなかったように感じましたが、ストーリーもしっかりしているし、好感の持てる主人公や登場人物でした。良かったと思います。

面白かった。人それぞれの弱さがあり皆それを克服してるんだなと思いましま

ヒロインとヒーローが互いに過去が冴えなかったのが信じられないくらい、成長していて、人は変われるんだなぁと思いました。最後は、ハッピーエンドに終わって、本当によかったです！

タイトルとはかけ離れた内容だと思います。似たもの同士で惹かれあったということかしら？ヒロイン両親、ダメ親ですね。こんな人達に育てられた子供たちが可哀想だわ。私的にツボなのは「コントロールを失った・・・」のヒーローの表情。プレイボーイかと思いきやですね。

コンプレックスを抱えたヒロインと、傲慢にも思えるヒーローがどうやって分かり合えたのだろうと思ったが、ヒーローにも同じような過去があり・・。人間らしい2人が綺麗に描かれていて好感が持てました。お兄さんの方は分からないけど、お姉さんの思いもちゃんと描かれていて、ヒロインの心境が変化するのがきちんと分かりました。