レビュー一覧

この作品、原作ではシリーズの2作目ですが、1作目の『一夜の蝶』より先にコミック化するんですね。『一夜の蝶』も近い内コミック化してほしいですが、今作から先にコミック化したのは、『一夜の蝶』から読むと今作主人公カップル、特にヒロインが不必要に読者の反感を買う懸念があったからでしょうか?　前作を読んでから今作を読むと、前半でヒロインがいくら事情も知らないし悪気がないとはいえ、姉エリーの気持ちも察しもせず無神経な言動ばかりとっている(しかも結局最後まで姉の気持ちに気付かない)のが気になるし、こんな無神経ヒロインに会ってすぐに惹かれるヒーローまで不必要にクズいヤツに見えるので、確かに前作は後回しで読んだ方がいいかな、とは思います。今作の内容だけをいえば、長年障害と男運の悪さに苦しめられてきたヒロインを、聖人君子とはいえない、普通に醜い心も持っているヒーローがそれでも彼なりに誠実に愛そうと努力する点が良かったです。この作品、前作を抜きにしてもこんなふわふわしたヒロインを読者に好かれるようなキャラに描くのは難しいと思うのですが、普通に可愛らしく嫌味のないキャラになっているあたりは流石津谷先生ですね。

久びさに感動しました！！ヒロインは先天性難読症の障害をもっています。のけ者にされたり、離れていかれたり、それでも努力を重ねて大変な日々を生きてきたから素敵なんでしょうね。だからこそ「王子様」という夢を見るんですね。その事を知らない男性は嫉妬のあまりヒロインに酷い言葉をかけて一時期「蛙」に格下げになりますが、プロポーズの場面はハーレクインにふさわしいラストです。お薦めします。

一見夢見るふわこちゃんなヒロインを嫌みなく可愛く描くのに、津谷先生の右に出る方はなかなか思い当たりません。そして学習障害、今回は難読症ですが、障害を持った登場人物が度々出てくるのは海外物の良いところだと思います。津谷先生、車椅子のヒロインも描かれてましたが、海外では障害を持っていても、それそのものが特別でなく、当たり前に普通に存在し恋愛できるのだと実感します。もちろん、その障害ならではの苦悩が描かれているのも、物語として素晴らしい。我が子がこれに近い障害を持つこともあって、色々と胸にきて久しぶりに泣いてしまいました。童話、現実、そして誠実なヒロインとヒーロー。☆10にしたいぐらい、素敵なストーリーでした。

ひさびさに泣けました。冒頭の夢見るお姫様的な夢は、難読症で、男運の悪いヒロインの、叶うはずのない（と思っている）願いだったんだんですね。ヒーローが、なんだかんだいってもヒロインのことを理解してくれてよかった！お姉さんカップルの話の方が正攻法のラブストーリーかな？そちらも楽しみです。

ただのロマンスでは無く、深いお話でした。ルーシーの困難に立ち向かって生きてきた姿。マイケルの間違いを認めて許しを乞う真摯な姿が素敵でした。

ヒロインはふわふわしてるけど、嫌な女に絡まれてもサラッとかわしたり、ヒーローの事故の時の付き添いでも自分のすべき事が分かっている実はとても賢い人。ヒーローもヒロインの障害を後から知っても、隠してた事を責めず障害を理解しようとする器の大きな人だった。個人的にrentaの作品紹介文と実際の内容のイメージが良い意味で違っていて、読んで良かった。

津谷先生の絵が相変わらず素敵でした。ヒロインは、ディスクレシア(難読症)なんですね。前にもハーレクインで同じ症状のヒロインが何人かいましたね。それでも天真爛漫に振る舞うヒロインに好感が持てました。ただ、最初の辺りで姉への気遣いであれ？と思ってましたが…やはり、違っていたんですね。恋は難しい。

フワリフワリとした可愛いらしいヒロインです。いろんな人に直球を投げてみて王子様を探していたのかな？誤解されやすい人なのなもしれませんね。ステキな王子様を見つけられて良かったです。

素敵なお話でした。ヒロインは自分のもっている障害をとても気にしていているけど、明るくてチャーミングで暖かい心の持ち主、ヒーローが全部を受け止めて愛してくれて良かったです。読み終えたら幸せな気持ちになりました。

久しぶりに★5です。ストーリーの素晴らしさと先生のロマンティックな絵がとても合っていました。どの女性も一度は王子さまに憧れます。それが障害を持ったヒロインが最初から永遠を諦めている事や、自分の事を理解して自身のルールをしっかり持って生きている姿に涙が出ました。本物の王子さまと出会えて良かったです。