レビュー一覧

何というか素晴らしい！最後ハッピーエンドがこれほど良かったと思う作品にあったことがない。他の人の作品のように傲慢で殺しても死なないような憎たらしい人でなくて、心臓に問題を抱えている薄幸のヒーローです。作者が医療関係だったらしくリアリティがあり、二人とも理知的です。心理描写も良くて本当にギリシャの島に来たみたいな気になりました。星１つないのははやり私が傲慢強引なヒーローが好きだからです。

仕事大好きで自己中で　彼女が流産した時にかけた言葉が酷い！！なのに自分が病気になり、少し心が弱くなって来た矢先彼女に再会した。自分にそっくりな子供を連れて。すごーく自分勝手な男です。悩みます。病気のこともありで。ヒロインも悩みます。ちょっとウダウダしてます。読み手も我慢しなければ。この作者は、「数億分の一の授かり物」という似たような作品もあります。そちらもヒーローが病気持ちで父親と名のることに躊躇してます。確かに健康に不安があれば二の足を踏むでしょう。あとはヒロインの強さかな。

先が読める感じで、淡々と進んでいきました。ヒロインがヒーローを受け入れる気持ちになった流れがあまり伝わってこなかった。

昔自分のことしか考えてなかったヒーローが病気を機に自分を見つめなおして、ヒロインとの再会を果たして怒ったり悲しんだり忙しくなる話。かなり自分のことだけ考えてるのでイラッとします。ヒロインのことを考えてるようでいて、その実自分の気持ち優先です。そんな情けないヒーロー…イラっとする。過去を後悔して頑張ってるのに、でもでもーとウジウジする男がイラっとする。ヒロインのがよっぽど強いわ。