レビュー一覧

親から勘当されアパートに貧乏暮しをする事になった主人公の成長譚で繊細な心理描写と丁重な日常の積み重ねを描いていて読んでいて暖かい気持ちになって良かったです。

いつかドラマ化とかされそう…。大家さんがぬぼーっとしていて特別ハンサムじゃないところが、かえってリアルな感じがする。

前向きにね貧乏な生活でも幸せを感じる事はあるよ

はじめは恋愛目線で読んでいたのに、最後のお母さんの話を読んで自分も娘がいるせいもあり親の気持ちになってもう一度読んでしまいました。成長とハッピーエンドに気持ちがあったかくなりました！

女の人が一生懸命に生きながらも、なんともいえない感じで生活をしていて面白いです！

ましろは甘えがあるけど素直で正直な良い子だと思う。勘当されて初めて生活する大変さを受け入れてる姿勢が良い。大家さんとましろのやり取りも淡々としたなかに温かさがあってお互いを思う言葉が素敵だした。番外編のお母さんの話が本編に深みを与えてると感じました。

おっとりした箱入り娘の貧乏初一人暮らし体験記です。社会に対する責任を負い悪戦苦闘する様がリアルだなと思います。自分から行動し始めた事で運命が動き出す所が素敵でした。番外編のお母さん視点のお話が特に良かったです。

長く生きてると、ここでこんなことを相手に言っては傷つくから言ってはダメだと思うことも、何回もありましたが、結局言ってしまったり後で後悔したこともたくさんあります。若いときにお付き合いした男性（今の夫ですが）を親や親戚のおばさん達が、みんな反対したことがあり、理由をきくと出世しそうにない！とか、おとうさんがいない！（交通事故で小さい時に亡くなった）占いで早く死ぬ！とかでもう訳がわかりませんでした。それでも私はその男性と結婚しました。理由は、実父のように頭ごなしになんでもいわないし、確かに出世はしないだろうなと思いましたが、人が良すぎることと、ずるいことをしない人、ギャンブルやお酒を飲まない人で、いまではマイホームパパで、家族を一番大事に仕事を一生懸命する人です。ここの作品の主人公のましろさんも、＜あれ？＞って思ったから婚約解消して、今までで一番大変な暮らしをすることになったけど、＜そのあれ？なんかちがうな＞という気持ちは、これから生きていくには、すごく大事なことだと思います。気づけたから、あの素敵な＜大家さん＞に巡り会えたとおもいました。

自分も母親なので、ましろのお母さんの話がすごく心に刺さった。勘当する時、悩んだろうし辛かっただろう。こんな風に何でも無い顔をしながら、子供を見守る親でいたいと思った。

主人公の一生懸命なところがいい。なんとなく生きてるとこがすこし共感で考えさせられました。