レビュー一覧

偶然にも子宮を全摘出する前日にこの漫画と出会いました。自分の中では不安とかないと思ってたんですが、読んだら今から自分が受け入れないといけない現実が見えてきて、心が落ち着きました。読んで良かったと思いました。

よくある闘病日記です。　　絵も上手ではないし、ヒロインは旦那さんに迷惑を掛けないことばかり考え過ぎて、１人でなんでもやっちゃうし。　　だけど、２巻の終わりでそれまで黙っていた旦那さんが、突然仕事の休みを取って来て、奥さんの身体を全面支えることにしたシーンでは涙が出ました。　　いい旦那さんで良かったね（ほんとなら、”当たり前のこと”なんだけど、日本では、その”当たり前”を行動に移してくれる男性がまだまだ少ないから。）。”２人”いるんだもの。　頼っていいんだよ。奥さん、本当はすごく怖くて、心細かったはずだし。　　子宮取ることが平気な女性なんかいるはずないもの。　　”この２人”なら、これからの大変なことも乗り越えていけるんじゃないかと思いました。　　感動しました。　　そしてこのつらかったであろうことを漫画にした作者さんの勇気がすごいです。

絵を見て優しい話だと思ったら、かなりハードな話でした。そりゃそうですよね。タイトルが「さよならしきゅう」ですから。女性なら誰にでも起こり得る病気、子宮頸がん。作者様は子宮全摘で卵巣もとったのです。先が見えない病気の治療は不安でしょうね…。小さなお子さんがいらっしゃり、病気や手術のことを告げずに家を出たのですが、久々に再会したときの涙ポロリに胸が苦しくなりました。小さなからだでママがそばにいない不安を抱え、もしかしたらずっと会えないかも、と思ったかもしれません。言葉より感情が溢れて涙が出たところで、同じ母として言葉にならない思いが込み上げてきました。手術は成功。今後は放射せん治療のための通院とのこと。どうか再発しませんように…。

同じ女性として気になったので、読みました。もし自分がなったら、とかならないためにも検診は必ず行くしかないとか、改めて考えるきっかけになりました。

病気って怖いなぁ。私も定期的に子宮頸がんの検査をしていましたが今は忙しくて検査をしていません。今年からまたしようかな…。

これからどうなる！？ってところで終了。はっきりしていて読みやすくて可愛い絵でした。子どもは一人。ガンになって子宮を全摘。子宮にサヨナラするまでの物語なのかな？

デリケートな問題を、テーマにしてあるなかなか考えさせられるお話だと感じました。あまりオープンにされる事のない女性の病気を暗くなり過ぎないように描く作者さんに感動しました。お話は終わっても、作家さんの人生と闘病生活は続きます。応援しています。

とても分かりやすかったです。辛くなる場面もあるけど、お涙ちょうだい的な作品ではなく、さくさくとストーリーが進行します。主人公が冷静で偉い！見たくない現実から気をそらす方法も上手だし、若いのにしっかりしてて尊敬します。

めちゃくちゃ考えさせられました。私も生理不順ではないですが、体調不良が続く事があるので、何かしらの病気を疑った方がいいんじゃないかと思いました。それにしても、娘さんに弟妹を作ってあげられなくて申し訳ないという作者の心情が切ないでした。

誰もが起こり得る、たけどなんとなくタブーのように見ないようにしてきたことをとてもリアルに、でも重たくしんどい気持ちにはならずに読むことができました。とてもとても心に残る作品です。