レビュー一覧

薔薇と宝冠のシリーズで一番好きなお話です。華々しくて一般受けするのはシリーズ１の『愛ゆえに』だと思うんですが、こちらのお話の方が、思いあう二人の気持ちに胸を打たれるんです。女王の密かな恋心にもジーンときちゃいます。

作家さん買いです。いつも、ヒストリカルを軽やかに描いて見せるさちみ先生。今回は珍しく、シリアス多めでギャグなし！！…が、ちょいと寂しいといえば寂しいですが。読みごたえのある作品なのは、いつも変わらぬハイクオリティーです。国の歴史を背負っちゃ、そりゃお気軽タッチにはできませんわね。実在の人物まで登場して、にわかに歴史を復習したくなりました。

さちみ先生のヒストリカル『薔薇と宝冠』シリーズの第二作目ですね。一作目のヒーロー(兄)は武将でしたが、こちらの作品のヒーロー(弟)は知将なんですね。素敵です。すごい美形だし、優しいし、冷静だし。クイーンでなくても好きになっちゃいますよね。HQ史上、一番好きなヒーローかも！あくまで個人目線です。胸が締め付けられるような辛いシーン、変な汗をかいちゃうシーン、絶望的なシーン、諸々アリ。ヒーロー、肉体医的に精神的に結構痛めつけられてます。が、もちろんハッピーエンド。ヒーローのヒロインを疑わない一途さ、思いの強さ、自信etc…素敵でした。読んで良かった、さちみ先生ありがとうございます。

これも初期作品なのでしょうか？ヒストリカル書かせたら、天下一品。ケイトブランシェットのエリザベスを思い出す作品。よくまとめられるなとうなります。

互いを思う気持ちが、言葉や表情の端々から伝わってきて途中胸がいたくなるほど。ラスト、女王の想いに切なくなってしまいましたが、粋な計らいにヒーローヒロインはもちろん大団円。素敵なお話でした。

少し重いヒストリカルな時代だけど優しいヒーローが素敵でした

見目美しい主人公たちの純愛。ため息ものです。陰謀で苦しんでも、お互いのために命がかけられるって素敵。所々で伝えられる女王の想いが孤高でかっこよくも切ない。女王様を理解してくれる男性が現れることを切に願います。

無料から読んで、やっぱり先生の作品は、品があって内容が良いんですね。

後日談がないのが残念です。でも、美男美女を見られたし、ヒロインの捨て身の断頭台と女王の最後の告白が美しく哀しみを誘いました。あー、氷の女王も大変だよね。

シリーズバラと王冠の第1作目のヒーローは武将。今回の第2作目のヒーローは知将。はじめは姿形が少し女っぽいヒーローだなぁと思って読んでました。しかし、ヒーローの内に秘めた怒りや憎しみ、それら全てを笑顔で隠す。ヒーローすごいよ。ラスボスが初っ端から出ています。女王の孤独感を唯一理解できるヒーロー。ヒロインは宮廷に入るのに、あまりにも素直すぎる。大丈夫かヒロイン？！そんなヒロインを助けるヒーローだけど、外敵に揚げ足を取られるんじゃないかと心配……