レビュー一覧

前妻のレベッカとはどういう女性だったのか？女使用人は味方なのか敵なのか？夫マキシムは実はどんな男なのか？謎の中、主人公はどうするのか。サスペンスですが、胸キュンや主人公とレベッカ、女使用人たち女の意気地があり、女性におすすめです。

女王陛下からデイムを授けられた女流作家、ダフネ・デュ・モーリアの作品の映画化です。デュ・モーリアは両親が俳優の家庭に育ち、祖父は漫画家兼小説家、祖母はヨーク公の元愛人で女優です。上流階級に近いところにいた人なので、貴族の生活の描写が堂に入っており、不自然なところが全くありません。文学作品ではなく、通俗小説に近いといわれた作品で、ハーレクイン小説ともいえます。監督はヒッチコック、主演はローレンス・オリビエとジョーン・フォンティーン。古き良き時代の娯楽作品です。

ヒッチコック監督の名画です。モノクロが素晴らしく切なく怖い。人を愛したら鬼にも姫にもなるそんな物語です。高校の時見た感想と現在の感想が全然違う。クライマックスが特にいい。レベッカは悪女？それとも本当は愛して欲しかっただけ？色々考えさせられる映画です。若い頃見た時は人の心理が怖かったけど今はそれもありかな

原作自体も良かったけれど、映像化されてもやはり良かったという作品です。短い時間の中に本一冊を詰め込むわけですから、映像化というのはかなり無理があるはずなのですが、これは原作を壊す事なく綺麗なままの作品です。昔の作品ですから今観ると古臭い映像とも感じますが、それでも一見の価値ありです。