レビュー一覧

他のシリーズより特殊な力を抑えて、どちらかといえば頭脳も利用した泥棒の話がメインで、騙し合いがハラハラドキドキでおもしろかったです。ファンタジーに抵抗があっても受け入れやすいと思います。巧妙なやりとりで相手を翻弄させるヒロインがつかみどころがなくて、ヒーローとともに魅了されます。作中に登場するヒロイン三つ子の兄の今後が気になるので、続きも読むつもりです。今作は続・闇の使徒たちの2作目で、妹はジェナ・ミルズの「さすらいの乙女」で、兄の話はイングリッド・ウィーヴァーの「運命の影」です。

表紙の2人の男性は誰を指しているんだろう？ハーレクインには珍しい表紙に興味が有りました。ヒロインとヒーローのストーリーは面白かったのですが、アンソニーとジェレミーのその後が読みたい。続編はどれだろう？そしてアンソニーの危機をどうしてジプシーは感じなかったのか？アンソニーにも幸せになって貰いたい。

特殊能力を持つヒロインの物語なので、SFのような壮大なスケールの作品だと思っていたのですが……この作品に至っては、そんなに大掛かりな事件もなかったような気がしました（彫刻のすり替え事件ですが、まぁ特殊能力がなくてもって感じです）。ただし、作品の軸に関係のないところの挿話は大きな展開がありそうな予感がしました。ヒロインは三つ子の１人で妹の話はあるのですが、兄の話が見当たらないのはどうしてでしょうか！？　この後に続く話が見当たらないので、その後がどうなるか全く想像できません（私が見落としているだけかもしれません）。ちょっと中途半端な展開だったので、★３つです。