レビュー一覧

私は英田サキさんの作品の虜です。この作品は『さよならを言う気はない』の続編。ツンデレな天海と、そんな天海が可愛くてしかたのない陣内、前作で晴れてカップルになったのにLOVE×２カップルとはいかないのがこの２人。途中、天海が傷つき行き場を無くし自虐的な行為に走る場面は心痛みました。素直じゃなくて凶暴で暴言ばっかりだけど、本当は弱くて・・・・・そしてセクシーで可愛い天海のずべてを受け止められるのは陣内だけだな〜と思いました。ちょっぴりビターな部分もある素敵な作品でした。

読みごたえがあります。もうBLじゃなくて文芸の方に入れてもいいんじゃないかという。続編なのですが、こっちから先読んで、１巻を後で読むのもありかな、と思います。ページ数は多くないはずなのですが、しっかり本を読んだ気になります。

二人の関係は甘々にはならず、だけどより深く繋がっていくところが良かったです。辛いシーンも色々あるのですが、攻めの愛もより大きくなって受けも過去を乗り越えていきます。これからもこの二人はこうして色々と乗り越えていくのだろうなと思います。この二人の関係もキャラも大好きです。

美人凶悪ヤクザ×元刑事の(ある意味)王道カップルですが、キャラが魅力的でストーリーも自然に引きこまれて、面白かった。英田先生が好きなら、ドンピシャです。英田先生の作品を、デッドロックシリーズ→エスシリーズ→ヘブンズノウズとシリーズものを読み尽くし、読むモノに迷っていましたが、アタリでした。

スパダリです。でも想像の逆でした。お金や地位じゃないのよね。

素直になれない、不器用な愛。SEXは人の本質が投影されるのよね。

前作よりさらに良かったです文句なしの満点切ないけど最後は良かったです

さよならを言う気はないを読んだので、コチラも読ました。グッとおもしろくなり、大満足でした。自分的に安心して読める作家さんなので、余計に物語に集中することが出来ました。ずっとシリアスと思いきや、微笑ましいとうか、ほんわかリアルな人間味のある表現もある作品でした。探偵さん良い味出してます(笑)そして、美人ヤクザ受け良かったです。

大好き作品で、何度も読み返してます。前作で12年もの紆余曲折の末、やっと思いを通わせあった2人ですが、漫才のようなやり取りは相変わらずで笑えます。天海は幸せな反面、いつか別れる時が来ると覚悟し諦めているふしがあり（そこが切ない）、今回の騒動でより傷つきます。荒れる天海を受け止め包み込む陣内は、天海への思いを自覚してからは頼れる恋人で（笑）。その甲斐あって、天海も２人の未来を前向きに思えるようなったエンディングに、その後の2人も読みたいと秘かに願っています。

主人公二人と表紙イラストがぴったり。天海の、甘えたくても素直になれない、でも、いざとなったら（？）素直に甘えてくるところが意表をつかれました。重いテーマも、軽快な描写で重くなりすぎず、陣内が心の中でひとりボケつっこみしてるのが面白かったです。