レビュー一覧

弥生という1人の女性のたくましい生き方の物語でした。後半の展開が個人的に微妙だったので☆4で。

2巻からはさっぱりとした内容になってしまったので残念

天真爛漫であどけない少女が、奥底にあった蕾を開花させてしやなかにしなやかに強い女性になってゆく。ストーカーさえも取り込んでしまう不思議な魅力のある主人公でした。絵柄的にも大正ロマンが似合いますね。

以前もレンタルしたことがあるのですが、もう1回読みたくなってレンタルしました。モデルが竹久夢二の恋人の1人であったお葉さんで、史実と同じ部分が多いです。（実際は夢二の子を出産（夭折）、自殺未遂などもっと波乱に富んだ感じですが、大まかなところは同じ）その時代でここまで男性関係が豊富なのが個人的には驚いたのですが、美弥が言う通り、本人はその時その時相手から向けられた愛情に精一杯応えたその形だったのでしょうか。罪悪感や不道徳感は、彼女の姿からは感じられません。でも、夢二の奔放な女性関係に対して、自分は籠の鳥、夢二の作品として人形のように扱われていることへの閉塞感を感じてから、美弥の意識はより人間らしく、1人の女性として変わっていったのではと思います。書生として半ばストーカーのように美弥を追いかけた男に料理を褒められて「炊事は当たり前だと思ってから・・・褒められたのは初めてだ」と言ったり、療養先で出会った医師の心遣いに、人間対人間として扱われた美弥は、大きな決断を下し、夢二の作品から、独立した人間へと変身を遂げたのです。その後の人生が幸せそうでよかった。夢二の作品はひかれるし、その才能に惹かれる女性の気持ちも分からなくはないけど、人間としてはどうなのよ？と読んで改めて思いました・・・夢二がクローズアップされることが多く、この作者さんは夢二をメインに別の作品も描いておられますが、美弥の心の成長に焦点を当て、細かく描写されているところがよかったと思います。

特に好きな絵という訳ではないけど、ヒロインのいろいろな表情にひきつけられて好きになっちゃいました。

竹久夢二さんのお葉さんの生い立ちのお話ですね。高見まこさんの作品「ロマンス」とダブりました。絵はとても魅力的に描かれてます！

竹下夢路？天真爛漫で刹那的な主人公モデルと画家の絆

弥生の天真爛漫なところが可愛かったです。いい人に巡り会えてよかった。面白かった。

竹久夢二のモデルをされた女性のお話かな？この時代にこんな魅力的な方がいらっしゃったんですね。

んー。弥生がかわいかったけど、それだけかな。読んでもなんてことない作品だった。