レビュー一覧

八千代ハルさんの表紙に惹かれて購入しましたが、ガッカリでした。ほぼ全編にわたり主人公が不幸で、読むのがしんどかったです。場面転換が唐突なのも読み難い一因でした。

結果セレナは大好きなテオと婚家の王様と王妃様，国民から愛されて幸せになったけど、お姉さんが美味しいとこ取りに見えて、ちょっと…。作戦だったとは言え、病気も克服出来ているのに病弱なフリして両親や家臣の関心を独り占め。妹セレナの為…て言うより、自分が好きな人と結婚する為だし。両親もいくら王位を継ぐ長子が病弱だからと言って産まれてからずっとセレナを蔑ろにしておいて「実は…」といっても今更感がハンパない。よく、あそこまで無視できるよね？ってレベルだし。お姉さんも元婚約者のテオの兄もセレナの寂しさと辛さを知っていながら何もフォローしなかったクセに、訳知り顔で何となく「いい人」ぶって、不要に寂しい思いをさせた事を謝りもせず自分たちの幸せを堪能。ナイわー。

病弱な姉の世話で蔑ろにされてたヒロイン。最終的に病弱だったのは小さい頃だけで、ヒーロー達３人で皆が幸せになるためとはいえ、計画をヒロインに最後まで秘密にするのは酷すぎると思う。姉の演技のせいで両親の愛情も貰えずにいたのに、姉の方は嘘をついて両親の愛情も愛する人も手に入れて良い事ずくめで、ヒロインに対してまるっきり悪いと思ってないような姉が一番幸せなのは、なんとなくスッキリしない。ハッピーエンドだけど、よく考えると姉やヒーローもヒーローの兄も３人とも利己的でイヤなヤツって印象が残った。

面白かったかなと読み終えたけど、その後ジワジワとモヤモヤ嫌悪感が。虐げられていたわけではないけど親の愛情を知らないヒロインが健気で、好きな人と結婚できてハッピーエンドで良かった良かった。と思いきや、10年近くもヒロイン姉とヒーロー・ヒーロー兄の計画のせいでヒロインがずっと辛い思いをしていたなんて！ヒロイン姉が長い間病弱を装ってやりたいことができなかったから、計画がうまくいった後にはっちゃけたらしいけど、その間ヒロインは両親から構われず、ずーっと寂しい思いをしてきた。ヒロイン姉はこれからやりたかったこととかなんでもできるけど、ヒロインが寂しいくて辛い思いをしてきた過去はもうやり直すことはできない。4人の幸せのための計画とか言いながら3人だけで計画して一人だけ除け者だし、医者もヤブだし、ヒロインの両親もなんだかなーだし。最初から両国の王様に素直に話すなど（簡単にはいかないかもだけど）、もっと別の方法があっただろうよ。文章を打ち込んでる間にもモヤモヤしてきた。

ヒロインだけ除け者にされた感があります。もう少し早い段階で、ヒーローが種明かしをしても良かったように思います。

お話の流れはとても良いのですが。ヒーロー達の策略に1人除け者にされていたヒロイン。好きな相手と結婚できたから良かったのかもしれないけどかわいそうすぎ。ヒーローはなんで言ってあげないのかなぁ。自分だけ全部わかってるってヒロインつらすぎ。

最後はみんながハッピーエンドだったので良かったです！ただ、ヒロインはいろいろ我慢しすぎで可哀想になるぐらい…周りの人の不器用な愛情は分からなくも無いけどヒロインが察する力があるからこそ周りも含めてみんなが幸せになれたと思います！何よりも義母からの愛情のお陰でヒロインは幸せを感じられて良かったと思いました！ヒーローからの愛情は当たり前に必要だけどやはり親や周りからの愛情も大切で別ですしね☆あとはもう少し、最後はヒロインが自信を持てるようになって幸せになれれば良かったなと残念に思いました。

もう少しヒロインにも説明してあげればよかったのにと思いました。大切だからかも知れませんが。お互いの思いを貫いて幸せになってよかったです。

自分は両親に愛されてはいないと思ってる、自分に自信のないヒロインがヒーローに溺愛されていまくりなのに、愛されてないと感じて思い悩んでたところはちとイラッとしてしまったけど、まぁヒロイン、若いしね。一目惚れしたもの同士、生涯幸せに暮らせる予想図しか見えない。一途な溺愛もの、好きですよ。

主人公の生い立ちがちや、足掻いている姿が切なかったですが、最後は丸く収まって良かったです。所々に登場人物の思いが急に入って来て、いったい誰目線なのか、私は煩わしく感じました。