レビュー一覧

前作「月影の雫」と同じ世界での全く違った人物たちの話しです。今作も不幸受けの話しです。ただし、カーストの理不尽さに生き方変える攻めがナイス！と思いました。が受けは愛する人の生き方を変えさせてしまったと嘆きます。犠牲の上に立ち幸せになれるはずが無いと死の選択を取ろうとする受けに対して、犠牲や幸せとか関係なく生ある間は共に愛し合うのだと云う攻めの思考が勝ってのエンドでした。どちらかと言うと前作の方が好きです。

大筋は悪くないけど、主人公二人が惹かれ合う理由がよくわからなかった。個人的に当て馬の方が魅力的に見えました。登場キャラクターもよく立っていたし文章も読み易かったしメインCPが好みに合えばハマっただろうなと思う惜しい作品でした。

攻の執着愛が好きです。手放した受を取り戻すために人生をかけます。生い立ちも不幸な受はやや流され系ですが、健気で一途に生涯唯一の恋を貫きます。もともと男妾だし、攻と離れ離れの間は他の男の愛妾ですから、攻以外との絡みが多いです。シリアスな展開でページ数も多く、ドラマチックで読み応えがありました。受がかなり中性的なので−1です。

お互いに相手を一途に想い続ける話です！攻めと受けが離ればなれになってるあいだに受けが侯主様に大切に大切にされるのですが…最後の侯主様の末路が不憫で、個人的には侯主様に幸せになって欲しかったです！

人の不幸の上に成り立つ幸せなんて全然共感できませんでした。おとぎ話なんだからその辺はもう少し後味が悪くならないようにしてほしい。

ストーリーは良かったのに再会してからの展開がせっかくの見せ場にもかかわらず、サラッとし過ぎていて物足りなさを感じました。作者さんの別の作品は良かったのに、こういうのもあるんだな。

１０年愛といっても実質数か月のおままごとの、恋に恋する感じっていうか‥。色々あっても「そんなはずない」の一点張りで誤解も生じず、話の持っていき方が強引だなあ、とか突っ込みどころは満載ですが、その隙ありな仕上がりが味なのかも。

攻めが執着してていいですねですが、展開がきつかったです