レビュー一覧

少女漫画というより少年漫画の雰囲気の絵ですが、内容はとても思想的で社会的。幻獣とか奇獣というものは、人間の営みの中で今現在も刻々と住む場所を奪われていく生き物たちのことだと思って読みました。主人公が魔術から科学への時代交代のなかで、師匠のお医者さんと生き物の命を救いつつ、それに関わる人間たちをも癒していく、その成長を見守りたい。２巻の後半では何やら古き時代の人たちもちらっと出てきて、これから関わってきそうですし、展開がとても楽しみです。まあ、個人的には、幻獣がかわいらしいとか、かっこいいとかって言って、視覚的にも癒されていますが。

優しいファンタジーの世界かと思いましたが違いました。光と陰がありストーリーが練られてて面白かったです。

すごく素敵なお話でした。昔は皆が当たり前だと思ってたことが、科学の発達によって忘れられていく、でもそのなかにも大切なことがあったんだよと、ファンタジーながら現実の私たちにも当てはまるような教訓も秘められているような気がします。純粋な主人公は可愛く、見守る先生も、現実を教えながらも弟子の考えを尊重してくれて良い上下関係です。主人公の能力が訳有りそうなので、これからどう明らかになっていくのか気になります。

面白い！最初は微妙かと思っていたけど、読んでいるうちに続きが気になって早くも2巻が読みたくて仕方ありません！

イラストがかわいくてファンタジックな世界観にピッタリ合ってます。ほのぼの系かなと思ったらそれだけではないので読み応えあります。

絵柄を見た感じで、今時の萌系かな〜と思って敬遠していたのですが、100ptキャンペーンだったので読んでみたら、あら面白い！　消え行く技術としての魔法と、日進月歩の科学が隣り合わせになっている空気感と、そのあわいにひっそりと生息する幻獣達との関わり方に、知性と思いやりを感じます。科学をゴリ押しするのでもなければ魔法を礼讃するのでもなく、微妙なバランスを取りながら一つ一つのケースに向き合う主人公たちの誠実さがとても好きです。幻獣や魔法に独自の解釈が施されていて、発想の豊かさに惹きつけられました。科学を無邪気に信じる時代を過ぎ、閉塞した魔法へのノスタルジアに浸るのにも飽きた読者が、スルリと入り込める作品だと思います。

いろんな幻獣をみてみたい。楽しく読ましていただきました。

とても面白い作品でした！主人公の女の子が一生懸命な姿や、頼れる先生など、キャラクターも魅力的でした。ただ、ちょっと意味が分からない箇所があったりしたので、もう少し説明があったらいいのに…と思いました。

色んな変わった獣たちが出てきますが、どれも凛としていて読んでいてスッキリしました。

少し切ない気持ちになりました。今の私たちにも、忘れてしまったりなくしてしまった大切なものがたくさんあるのだと思わされました。