レビュー一覧

続巻です。二人のあまあまは引き続きですが、今回はオジサマのお友達の話がメインです。

辛口で少し悲しい内容になってます。でもハッピーエンドでうまくまとまってました。気に入りました。ふーぽん

今回出てきたヴィクターの友人との会話で、ヴィクターの大人気がとても出ていて、その大人としての分別をもってなおアンをこよなく愛しているのがとても現れている話でした。

アンのあたたかく、芯の強いところが見える話です。旦那様はハラハラし通しですね。

ヒーローとヒロインのやり取りが微笑ましく、ヒロインの可愛さが際立ちます。何回も読み返したくなるシリーズです。

夫の友達の問題に関わることで夫婦2人の関係性も深まる編といったところでしょうか。主人公たちよりもサブキャラ中心なのが好みが分かれるところ。

シリーズ物、全て持ってます！読み進めるほど面白いって凄い！ゆっくり読み返しています。

前作まで未読ですが(試し読みと各巻あらすじで大体把握)、画家である友人の偏屈さが面白くて借りました。ヴィクターは友人との再会で自分の才能に見切りをつけた過去を思い返し、ジャンは逃げるのをやめてジャネットを引き受ける決意をする。大人のほろ苦さと、地に足をつけて生きていく前向きさが感じられる良いお話でした。終わり方も無理がなくて好感。他の人が嫌うジャンの偏屈さを苦笑いしながら容認するヴィクターと、唯一の友人宅に図々しく食事をしに来るジャンの関係が微笑ましい。その間にいるアンが諸々の橋渡しをする役どころ。アンの葛藤もあったけど霞んじゃいましたね。メイドと裕福な主人との身分違いの恋ということで『エマ』と比べる向きもありますが、作品のベクトルが違うのでそれは無理というもの。細かい部分を気にしない方が良いと思います。淡々と描かれる日常とクスッと笑える可愛らしいキャラを親目線(笑)で楽しめる作品だと思います。

必ず幸せな最後を迎えると確信出来るお話は読んでいて安心するので好きです。ハラハラドキドキなお話ももちろん面白いし好きだけど、こういうお話はディズニーやジブリみたいに疲れた時にふと読みたくなるんですよね。

良いお話なんですが、最初の数巻に比べて失速気味に感じました。