レビュー一覧

自己愛と欲望の前には、良心や道徳などなんにもならない、人間の業を感じさせられました。ミステリー小説、上質な官能小説のようでもあり、とても読み応えがありました。が、久しぶりに惹き込まれたのに、最後の回収が私好みではなく★4つです。

すごくこじれている関係…でも実際あるのかな、こういうのは。ボリュームがあって読みごたえがあります。

さすが！高口先生って感じです。複雑に絡み合う人間模様が秀逸でした。

私も茂由子みたいな女が大嫌いです。だけどそういう女は我々そうではない女から彼氏を奪ったり秘めた想いを抱いた男の胸に躊躇なく飛び込みます。茂由子の様な女は女性の支持はいらないのです。女の友情と言ういらないモノが得られないからと言ってそういうタイプの女は不幸せな訳ではなく他の女から奪った男と幸せに暮らします。だけど男女と言うのは肉欲だけで結びついているわけではないので分別があり他の男の手あかのついた女を嫌う男もいます。私は作者さまが昔から大好きです。耽美で切なく心の機微に沿うように描かれた美しいお話に吐き気をさそうような腐れた女が必要だったのかなぁ。何よりも肉欲に溺れる初老の男は醜いと思いました。

この作者の作品は好んでおり大体読んでいます。今回の話は、LGBTや夫婦間のセックスレス、心の弱さなど現代社会に広がる課題が描かれており、共感できます。ただし、この作者の作風なのか観念的すぎるのか、話しが散らかったままエンディングを迎えるパターンも少なくなく、終わりをきちんと描き切って貰えば、より素晴らしいと感じました。

実際恋愛結婚したらこんな風に冷めていくのかと勉強になった漫画です。一読の価値はあると思います。

どろどろとした愛憎劇に引き込まれ、一気に読み終えました。終わり方がいまいち納得できないため星ひとつマイナスで。

登場人物が多くて、しかも皆が訳ありなので話が展開する度に読み返したり、、、続編が楽しみです。

こういうどろどろ愛憎劇がお上手な作者さんだと思います。サスペンス好きには、たまらない作品かと思います。ラストはまあ好みが分かれるところでしょうか。

業というか、自己愛なのでしょうか、皆が何かを抱えて秘密にしているものでしょうか…絡まり合い過ぎて目眩がする物語でした。その割に何一つ前に進んでないのが、現実というものでしょうか…色んな疑問が湧きます。