レビュー一覧

ここまでの名作、久々に出会った。興奮が止まりません。今にも音が飛び出てきそうな臨場感ある演奏と、繊細な心情描写が見事。これはただの音楽漫画とは語れない。既に新刊が待ち遠しいです。

…先が読めてしまう…郁未の天才ぶりがどこかでよく見かける「天才」っぽくて通俗的過ぎる。要は「チェロを弾くのは、上手い人たち」というかなり限定されたマニアックな世界の話なので、それがどんなにハイレベルであっても世間的には　「へえ？」　なのだから　私には何やら仰々しかったな…第三の立場…郁未や鉄雄の優れた演奏を聴いても「へえ？」としか思わない魅力的なキャラがいればダイナミックな面白さになると思った。

式の前日からのファンです。いつもいつも、本当に心に響くお話を描かれます。もちろん今作もそうです。ただ、1巻2巻と読みながら、もっと読みたいと思いつつ、これが短く終わったらどうしようと胸が潰れるようで、レビューすら書けずにいました。ようやく、ようやく今、書けます。三巻は１，２巻を上回る感動が、心を揺さぶられるエピソードがたくさん入っています。まだ十代の鉄雄の、必死に一途にすべてを投げ出してチェロに音楽に人生を捧げる姿が、それに深い愛情を注ぐ周囲の姿が、なんとも言えず愛おしいです。どうかこのまじめで傷つき続けてきた少年が、幸福な音楽との未来の在り方を掴む様にと願ってやみません。いえ、音楽とともにあれば、本人は幸せなのだろうなと思います。ですが欲を言えば、周囲から見て痛々しくない、あからさまな幸福を得られますように。

帯のコピー「神様って残酷だ」が、もうなんとも言えない。特に芸術の神様ってほんとそうなんですよね。チェロを間にしたふたりの少年の物語です。秀才（さすがに凡才ではない）と天才。神様のその采配がふたりの間の友情にどういう波紋を広げるのか？話中にフッと挟まれた幻影のようにふたりがそれぞれ成長して、わだかまりなく音楽のパートナーとなる未来が、きっとあるのだろうと思ってはいますが、現時点では切なくて辛くて胸がかきむしられるようです。1巻、激しく気になるところで終わっているので、次巻が待ち遠しいです。

この作家さんは全部読んできましたが、安定していい作品ばかりで今回も続きが楽しみです。

一気に読んでしまいました。続きが気になる！二人や取り巻く人たちの関係性の変化が楽しみです

ずぼらさんのコメントに近い感想です。登場人物の男女が逆転していたら楽しめたかもと思いました。感覚的違和感が取れます。絵が綺麗だと内容への期待も高くなってしまい損な面もありますね。

のだめのように、でてくる楽曲のCDがあったらいいのになぁと思いました。

主人公と海から来た少年。2人の関係が切ない。チェロはまったく興味なかったけど、この作品を読んでチェロの楽曲を聴いてみたくなった。

ドキドキのラストの２巻から、待ってましたの３巻！！久々の再会の鉄雄と郁未。郁未の言動の裏（本心）がまだまだ不明なのでムズムズする。鉄雄の５年間を振り返って見せてくれてよかったです。自分の才能を信じることができないって辛いなと思いました。次は郁未の５年間もどう過ごしてきたのか見たいです。これからどんな風に２人が向き合っていくのか、さらに周囲の人物も関わってどうなっていくのか、次の巻も気になってしょうがないです！