レビュー一覧

２作品収録されています。今の絵とはだいぶ違っていて、絵も内容も昔の漫画って感じです。２作品とも主人公が違う自分になる話です。「アデル」の方は、純真なアデルが事件に巻き込まれて違う自分になり何年も経って旦那に偶然再会し、再び恋をする話です。ハッピーエンドです。「異国にて」は罪を犯して自分を守るために昔の自分に戻り自分の罪を忘れ、便宜結婚したはずの旦那と恋に落ちたけれど、罪を思い出すにつれ耐えられなくなり自殺未遂をした事で、また元の自分に戻ってしまう話です。旦那が可愛そうでした。昔の漫画が好きな人は好みかも。

なんというか、メロドラマです。雰囲気は切なくて、余韻が残ります。

「アデル」も「異国にて」も昔読んだことのある作品でどんな話だっけと思いながら読みましたが、今呼読んでも面白かったです。最近の酒井さんの作品と比べて珍しく暗めのお話しではありましたが、引き込まれました。「異国にて」は最後切なさが残ります。