レビュー一覧

本編を読んでからこの作品を読むと、本編のエピソードがさらに味わいが深くなると思います。樋口先生の作品が好きで、この作品ももちろん好きです。

この作品好きだなあ。。望の包み込むような優しさに、周りがどんなに救われているか、俊一がそんな望にどんどんハマっていく様がなんともいえずイイのです！！

とってもよかったです。つらい思いをしていた望が報われてよかったなと思います。

本編を文庫で読んで、もっと続きないかなぁ…と思って調べてみたところ、こちらの電子限定番外編を発見。二人の今後や他者からの目線が書かれているとの事で、迷わず購入。愛に溢れる一冊で胸が温かくなりました。でも、望が俊一小説のヒロインモデルと気づくところを書いて欲しかったなぁ…

本編、大好きで望くんが幸せになってくれて、心から嬉しいです。

俊一と望、その後の２人が見られます。あんなに自分の気持ちを認められなかった俊一が、もうビックリするくらい望に対する愛情がダダ漏れです(笑)。望は変わりましたね、『愛はね』ではあんなに弱々しかったのに、今ではあるがままを受け入れて生きている、すっかり強くなりました。穏やかな２人の生活を垣間見られたのもとても良かったです。

色んな人の視点での短編集、いい！本編でわからなかったあの人、この人の心情がわかってスッキリしたり切なくなったり。お兄ちゃんの小話はちょっとしんみりしました。不器用な人だなあとちょっと可愛く思えたり。結城さんも気の毒な生い立ちだったり。もどかしくてたまにイライラした望が聖母のように思えたりもしました。三十路を過ぎた望と俊一のあまあまな様子も読めて嬉しいです。相変わらずな面もあるけど、もう大丈夫でしょうと思える二人でした。

「愛はね、」「ぼうや、もっと鏡みて」を両方読んでから読んでください。望が愛されて幸せに過ごしてるんだなという事がわかる内容でした。望の兄達の思いも書かれてあり、完結編って感じで短いですがとっても満足します！

作者さんの作品は全部持っている私なので、少し採点が甘くなっているかもしれません。単品で読むより、前作2作を読んだ方にお薦めしたい一作。本編が激しかっただけに、穏やかに育まれていく二人を微笑ましい気持ちで読めると思います。

愛はね・・・シリーズの番外編、短編集です。時系列にそって編まれているわけではないのですが、本編を読んでいれば、いつの話か理解できます。この番外編を読んで、やっと落ち着ける感じがします。