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あらすじを読んだだけでわかるように、記憶喪失の攻に片思いをしていた受が、自分たちは恋人だと嘘をつきます。が、嘘をついているというのが最初から丸わかりで、実はもっと複雑な秘密があるのでは…と思いつつ読み進めましたが、結局それ以上のことはありません。攻の本当の恋人も、受の元彼女も、振り回された挙げ句にほったらかしで可哀想。周りに理解されないだろう痛いcpで、最後まで感情移入できませんでした。

ハッピーエンドなんだけど、色々痛い。心が痛すぎる。ハッピーエンドだけど後味悪い。

彰（攻め）が事故に遭って記憶喪失になるところから物語が始まります。啓太（受け）は大きな嘘、でも切ない嘘を吐きます。そして啓太の行動の為に深く傷付く人が2人もいます。それでも、啓太が彰と出会った当初からの行動に隠された本心を吐露する場面では「そんな事をしてまでも…」と心が痛くなりました。主要登場人物4人が心穏やかに幸福に、そして幸福がずっと続きますように。

自分は当て馬萌えなタイプなので、本来だったら当て馬キャラで終わりそうな啓太くんが可愛くて仕方なかったです。本人たちだけハッピーエンドで周りドン引き…というのを妄想して萌えました。他の人目線だとキツいけど…。記憶喪失ものとしては正直今までで一番満足。

こういう痛い系は無理でした。記憶障害ものは色々ありますが、実際に一度失った記憶を取り戻した時にその間の記憶っていうのはどうなるのかなぁ……。

話としては、そういう事もあるかな…と思えなくもないけど。こんな事が起きたら悲し過ぎる。記憶喪失中は目が離せないじゃないか。受も攻も、まあありきたりな人達だけど、反王道的な道を目指したのかもしれないけど。記憶喪失って今も昔も好きですってのがトキメキなのでは？自分の中にある少女漫画育ちな部分が許さないので★３つ。