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さちみ先生の漫画を読んでとても感動したので、原作のこの作品も読んでみましたが…大きな１点でかなり無理のあるお話でした。さちみ先生のアレンジの素晴らしさを痛感してしまいました。生後2週間半の赤ちゃんが、育ててくれていた親とそうじゃない人と、（母乳でもないし）その違いに気付いてずっと泣き続ける、なんてことがあるのでしょうか？やはり、親を認識できるようになる３，４ヶ月は必要だと思われます。そこに引っかかってしまって…さちみ先生作品のようにはお話に入り込めませんでした。子供との絆の描き方が甘いせいで、単に「子供の取り違えで出逢った相手に一目惚れしちゃったよ」みたいなお話しにしか思えませんでした。ちょっと残念でした。

なんとも不思議なお話。同じ日に産まれた血の繋がらない赤ちゃんによって結びついた二人。最後にヒーローの元妻が実母として関わっていくと言うことに物語としての違和感があるけど…。

子供の取り違えは重いテーマですが、ありえないほど性格のよいヒーロー＆ヒロインと赤ちゃん達のかわいらしさに癒されます。後半、元妻の父や世間からヒロインを守るためにしたヒーローの決断もすごく格好良くて、驚くみんなにスッキリしました。おもしろかったのですが、あまりにも現実ばなれしたファンタジー話なので、☆マイナス1です。

さちみ先生の描く赤ちゃんが大好きなので、このお話は文句なくぷにぷにの赤ちゃんを堪能でき大満足です。赤ちゃんの取り違えと言うあってはいけない事が起こってしまったヒーローとヒロインですが、最終的に嫌な人もいないハッピーしか感じられないお話ですね。