レビュー一覧

凡人には、一生かかっても思いつかないストーリーだと思います。ダリにも負けない圧倒的な画力。ただ、ただ、敬服するばかりです。

楳図かずおの集大成。とにかくスケールが凄まじい。全盛期がとうに過ぎブレまくっている作画か却って異様な世界観を醸し出しており、何とも言えない迫力を出している。その余りに無茶苦茶な展開は賛否あるだろうが、楳図でしか描けない作品なのは確かであり、この人でしか描けないというものを持っているのは非常に大きな武器。傑作である。

遺伝子操作で作られた食べ物、生物、そして次々と生まれる緑色の赤ちゃん…チキンジョージはなぜ生まれたのか？人類に未来はあるのか？『漂流教室』では終末後の地球『14歳』は終末に至るプロセスちょっとリンクしてます

ぼ、凡人にはとっても理解できないような広大な広大な話でした。ＡＩとかが進化したらＡＩ版チキンジョージみたいのはいくらでも出てきそう…そう思うと楳図先生の想像力の強さが改めて感じさせられる

この作品は人それぞれ感じ方や面白いと思うポイントが違いそうに思えますが、私はなんと言ってもこの先の読めない展開に引き込まれました。冒頭のサラミが鳥人間になる所からぶっ飛んでいますが、その先も自然災害、宇宙、哲学と予想も付かぬ展開が続き驚かされます。単にスケールが大きくなっていくというよりは、常に斜め上に飛んでいく様な広がりをするので見ていて飽きません。所々哲学の様な描写も入ってきて、次はどの様になるのか、この作者はどういった事を考えているのかが知りたくなる面白さがあります。そんな感じで一つ一つのシーンの意味を探しながら見ていましたが、最後まで見ても結局すべては理解できませんでした。私の頭が弱いからかもしれませんが、この作品を十分理解出来る方は殆どいないのではないでしょうか。環境問題がテーマと謳っていますが、それも編集者による解釈で、実際の所は楳図かずお本人でないと分からない世界の様にも思えます。とにかく理解できるできない抜きにしても十分楽しめる興味深い作品ですので、SFなどが好きな方には是非おすすめします。

とにかく絵の迫力がすごい。チキンジョージが本当に怖い。

楳図作品らしいが内容が凝ってて面白い。めちゃくちゃな感じでなのにまとまってて先が気になる…チキン主人公が一体どんな進化をとげて世界影響事件やらかしてくのか見物

いやーもう、むちゃくちゃ過ぎて、唖然と感心するという、すごいスケールで、圧倒されるばかりでした。

物語のプロローグから、どんどんストーリーに引き込まれていく。さすがは楳図かずお先生。発想が常人とはかけ離れていて、すごい！としか言いようがない。