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1974年に漫画エロトピア、漫画快楽号(共にKKベストセラー刊)という青年劇画誌に発表された官能系劇画。特に榊まさる作品が掲載された号は、発売と同時に書店の在庫がなくなり、書店員のみならずキヨスクのおばちゃんたちまでも、直接出版社まで買い付けに来たという逸話が残っているぐらいの大人気。そして、この榊まさる作品こそがグラマラスな肉体を持ったムチムチヒロイン登場する官能劇画として、その後一世を風靡することになった官能劇画の元祖となった伝説の作品集。
『肉奴隷の少女の復讐の炎、呪殺の願掛けに励む女の過去、我が子の首をはねた母の狂乱……。目を背けてはいけない。ここに描かれているのは人間の本性そのものなのだから……』昭和45年から青年劇画誌「ヤングコミック」で1年間連載された「怨獄紅」――。上村一夫の初期の名作として名高い「怨獄紅」は人間の残酷な本性や情念、因業な罪深さを鋭く描き、その才能を世に知らしめた出世作でもある。同業者だけでなく編集者はもとより、映画監督、音楽アーティスト、小説家に至る様々なクリエイターに衝撃と感銘を与えた、非常に『毒濃度』の高い作品である。全25話の短編で成り立つ、この「怨獄紅」は過去単行本未収録であった4話分も含めて完全網羅された「完全版 怨獄紅」として世に再び生まれ出た。時を経て蘇った最高傑作を堪能せよ!