陶工たちの強い想いと努力が、斬新かつ優雅な「美」を生み出す!! 今もなお多くの人々を魅了する日本国産の陶磁器――その誕生の裏には己の人生を作陶に費やした陶工たちの感動的なドラマがあった!!
陶魂――それは土と火の芸術(陶磁器)に全てを捧げた男たちの熱い魂の物語――
時は江戸時代
北関東、黒羽宿。江戸から二日と交通の便に恵まれ、なおかつ主街道から外れているこの宿場町には、
様々な享楽や刺激を求めて多くの旅人が集まってきた。
無論、中には凶状持ちや犯罪目当ての好ましからざる者も多い。
そんな黒羽宿の治安をたった一人で担っていたのが、町で唯一“切り捨て御免”の許可証を持つ者――
“拝札人”であった――