オレの狼は散った。だが引き換えにオレはとてつもない狼と安らぎを手に入れた――
元Jフェザー級ボクサーの手塚明良――今は酒場のバーテンをしつつ、しがない弱小ジムのトレーナーを続ける毎日だ。そんな明良が偶然出会ったひとりの少年、耀司。不遜な態度でいきなり口づけてきたこの少年には、自分と同じ飢えた肉食獣の匂いがする。あいつが欲しい。あいつをボクサーとして開花させたい……。だが、二人の前に明良のかつてのライバル、元世界チャンピオンの明石が現れ……。
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