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ビィが消え、弁天はそのかけらだけ。そして、太夫も去った……。ひとり残った鬼外は、自らのルーツを辿る旅に出ることになる。彼の胸によみがえるのは、遠い遠い記憶。その昔、天才といわれ藩主にとりたてられた少年、長じて、平賀源内と名乗るようになった男のこと――。心ふるわすロングシリーズ、ついに最終章が開幕!!
もう一度、その男と巡りあいたい――。ある出会いが、太夫の記憶を揺さぶる……。それは、もうずっと遠い昔、吉原に売られた幼い子供の頃。やがて出会い、初めて愛したひとのこと。“虚空族”となった今も、太夫が待ち続けるのは誰なのか。永い、激しい恋の物語の幕があがる――!!
猫を自在に操れる不思議な青年。ぬいぐるみの黒猫ケットシーを抱えた少女・美埜。青年は美埜にカシャと名乗り、自分は猫又だと笑う。美埜はカシャに、ケットシーのためにどこかにあるという『猫の王国』を見つけてくれと頼み、ふたりの秘密の暮らしがはじまる……!! 「鬼外カルテ」シリーズ第十二弾!!
「銀鉱山王国最後の財宝を探そう」。鬼外のもとに届いた、一通のメール。それは昔なじみの妖怪からのものだった。閉山した銀山の街に、ワケありの人々が集う。彼らを集めたのは、不思議な青年で……!? 銀鈍色の王国の夢が、今、よみがえる……!! 「鬼外カルテ」シリーズ第十一弾!!
悲しい恋をした三百年前。それは赤穂の国のひと。眠っていても忘れることのない、大好きなジューローザ。あの恋は、きっとまだ、つづいている……。亡くなった赤穂浪士を三百年も待ちつづける妖異族の少女・ビィに、悪夢喰らいの獏の少年が囁きかける。「ジューローザに会わせてやるよ」――。ビィの長いながい恋は、果たして叶うのか……!? 「花も雪もきっと……」待望の続篇!! 「鬼外カルテ」シリーズ第十弾!!
夢を語り、自由奔放に生きた父が海に消えて八年。残された家族を守り肩をいからせて生きてきた風渚生の前に、金髪碧眼の美少年が現れた。なんと彼は海の王国の第七王子で、風渚生に求婚するために地上にやって来たのだと言う……!! 海辺の町を舞台におくる「鬼外カルテ」シリーズ、第九弾!!
愛しい女を待たせ続けた。それは、二百年も前、もう取り返しのつかない過去のこと。今またテングの前に現れた、人待ち顔の少女。
癒されぬ過去の傷に苦しむテングは思わず彼女に声をかけるが、彼女は自分を傷つける行為を繰り返す、孤独な少女だった……。
傷つき彷徨い続けた孤独な魂がふたつ、巡り合い、惹かれ合う。
だが、その頃、「大天狗の大将」の目覚めが近づいていて、否応なくテングは巻き込まれてしまう……!?
人と、人ならざる者の恋を描く『鬼外カルテ』シリーズ第八弾!!
癒されぬ過去の傷に苦しむテングは思わず彼女に声をかけるが、彼女は自分を傷つける行為を繰り返す、孤独な少女だった……。
傷つき彷徨い続けた孤独な魂がふたつ、巡り合い、惹かれ合う。
だが、その頃、「大天狗の大将」の目覚めが近づいていて、否応なくテングは巻き込まれてしまう……!?
人と、人ならざる者の恋を描く『鬼外カルテ』シリーズ第八弾!!
「好きよ、覚」。女はにっこり笑ってそう言いながら、裏切り続けた。恋に傷つき、人に傷ついた「さとりの妖怪」、覚。人の心がわかってしまうが故の苦しみ。覚は人間たちのもとを離れ、山にこもった。そして時は流れ、癒されぬ人恋しさに、彼は気づく。狐たちとともに山間の静かな温泉宿の主人となった覚のもとには、今日も心傷ついた人々がやって来る……。やさしく深く人の心の扉を叩く「鬼外カルテ」シリーズ第七弾!!
弁天(べんてん)が虚空族(こくうぞく)になったのは、ある男を探し出すため。ようやく手かがリを掴んだ弁天は、彼を追い詰めた。銀行強盗を働き、少女を連れて逃亡していたイレズミの男・南宮(なんぐう)。長い月日を経ての再会は、弁天に遠い記憶を蘇らせる。まだ人間だった頃、鷹弥(たかや)と呼ばれていた頃の事を……。
「雪女」と書いてゆきめ。花屋でアルバイトをしている彼女は、実は正真正銘のゆきおんな。母がいなくなってからずっと独りだった彼女は、人間の魂を奪って子供をつくろうと考えていた。そんな彼女が出会ったのは……!? 表題作の他、天邪鬼(あまのじゃく)を偶然拾った少女の本気の恋と別れを描いた「X−Day2」も収録。
下っ端のヤクザの篠田吾郎(しのだごろう)は、銃で撃たれて死んだはずなのに、気がついたら怪我もなく生きていて、しかも名前も知らない青年になっていた。おまけに、「相方(あいかた)」と名乗るヤツが、自分たち二人でお笑いで天下をとるんだという。どうやら別の人間になりかわって生き返ったらしい……!?
時は元禄、江戸時代。酒見世の若主人・十郎左は、ある日、耳と尻尾のある奇妙な女の子を拾った。菊と名づけた彼女は、言葉もしゃべれるのに、他の者にはその言葉は聞こえず、犬の子にしか見えないらしい。実は菊は「雨」という名の『狗国の民』だった!! そしてまた、十郎左にも秘密があった……。
たった今、目の前で事故で死んだはずの双子の姉が、泣き叫ぶ実(みのり)の前に現れた。何かが違うのだが、実はそれを姉だと信じた。だが、実の声に呼ばれてやって来たのは、本当は座敷童子(ざしきわらし)だった。実はすべてを忘れ、仲良く姉・真(まこと)とともに育つが、座敷童子の成長には限界があった……。
「欲しいのは、あの男の魂だけ」。人間になりたくてなりたくて、地上にあがった河童? 星河。しかし人間になるためには、誰かの“身も心も”手に入れて、その魂を奪わなければならない。星河は、冷たい目をした章吾という少年の魂を狙う。だが、いつしか星河は彼に惹かれていく……。深くせつない、妖異族・河童の恋のものがたり。