検索結果
フェロモンで妖魔を誘う「人餌」体質の丹緒は、外に出ると襲われるため、兄が経営する製薬会社で平和に軟禁されつつ研究者として働いていた。ある日、研究室に配属されてきた千加也が取引を持ちかけてくる。「あんたを自由にしてやる、その代わり……」野生の狼のような年下の男が偉そうに提示した条件は、大好きな兄を陥れること。丹緒は断固拒否したが、千加也は毎日やってくる上に「甘い匂いがする」と丹緒を嗅ぎ始め……!?
亜樹良のりかず先生の口絵・挿絵も収録。
亜樹良のりかず先生の口絵・挿絵も収録。
蛇神に祟られた永島家の末裔・矜は、才色兼備のムッツリ弁護士にストーキングされている。彼の名は未知留。正体は永島家に仕える妖怪「山犬」で、矜を守るのが仕事だ。矜もかつては未知留を慕い頼っていたが、数年前、自分を怪異から守るたび彼が傷を負うと知ってから、心を鬼にして遠ざけている。早死にするであろう自分から、大好きな未知留を解放してあげたい。けれど忠義に厚い未知留は、懲りずに四六時中矜をつけまわし……。梨とりこ先生の口絵・挿絵も収録。
いちご牛乳だけを糧に生きる人畜無害な吸血鬼のアキは、妖怪仲間とともに占い師として生計を立てている。ある夜、「薬売り」と呼ばれる妖怪退治屋に殺されかけたところを、近所に住む町医者の伊勢彦に救われた。優しくて男気のある伊勢彦は、詳しい事情も訊かず怪我の手当をしてくれた上に、その後も何かと気にかけてくれる。初めてできた「人間の友達」にアキは夢中になるが、なぜか彼からは甘い美味しそうな匂いがして……。テクノサマタ先生の口絵・挿絵も収録。