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鈴木士郎
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これでいいのか新潟県 レンタルラベル

これでいいのか新潟県

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本書は2012年10月に刊行された『日本の特別地域特別編集38これでいいのか新潟県』の原稿に加筆と訂正を施し、さらに新たな書き下ろしを加えて文庫化したものである。

さて、今回のテーマである新潟県。ヨソ者の多くは「新潟県」というワードに豊潤で甘美な響きを感じ取るかもしれない。その理由は美味なる食の数々にある。
新潟といえば日本一の米王国にして、その代表品種「コシヒカリ」は絶対的なブランド力を持っている。また新潟といえば地酒。
米どころは得てして水も清冽だから酒どころとなるが、新潟はその気候も酒造りに向き、総じて淡麗で上等な酒ができる。
さらに酒が美味ければ肴もとなるが、長い海岸線を有しているので多種多彩な魚介が揚がり、背後に連なる山々からも豊かな恵みがもたらされる。
そんな美味い地酒と山海の幸を名湯と共に味わえば気分も最高。まさしく新潟は豊穣の国、この世のパラダイスのようである。

しかし、そんな新潟からどんどん人が減り続けている。豊かな県なのになぜなのだろう?おそらくヨソ者が新潟に感じる好印象とは裏腹に、県の内側には大きな問題が潜んでいるのではないだろうか。

新潟は古くから人材流出県ではあった。もともと新潟県には驚くほど多くの人がいた(明治初期の人口は全国1位)。
やがて大量の出稼ぎで人が流出。さらに上越新幹線や関越自動車道など首都方面への高規格インフラの開業で、多くの若者が新潟を出ていくことになった。
こうした構図は東北も同様だが、田舎から人が出ていく要因は、いつの時代でもまずは「職が無い」こと。そして現代の若者に多いのは「大都会への憧憬」である。
つまり、新潟県内には美味い飯や酒はあっても雇用が不足し、政令指定都市はあってもそれは東京に比肩し得る「魅力ある都会」ではないのだ。
ただだからといって手をこまねいてばかりでは、高齢化や過疎は進み、県内はどんどん衰退していくだろう。

本書では新潟県を構成するさまざまなファクターを丹念に分析。
さらに各地の問題点については現地に赴き、調査・取材を基にその真相や真実を明らかにした。
これを読んでみなさんはどう感じるだろうか?最後までお付き合い願えれば幸いである
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これでいいのか長崎県

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長崎県とはいかなる県なのだろうか。そのイメージはかなり良い。長崎県以外の九州各県は、それぞれ特徴がありつつも、イヤなイメージが思い浮かんでしまうところも多々ある。
九州の顔ともいえる福岡は、その治安の悪さ(という先入観)から「修羅の国」なんていわれたりするし、その他の県はともかく田舎扱いである。

その点、長崎県はハイカラ、オシャレを筆頭に、海産物やら異国情緒やらに加え、長崎最大の悲劇である原爆投下も、復興を成し遂げた事実から長崎に好意的な見方をもたらすひとつの要素となっている。

このイメージの良さは、ひとえに歴史と地勢に基づいている。長崎の地は古くから海外への玄関口として機能した。
大陸、特に朝鮮半島を経由せずに直接中国へ向かう「南路」は五島列島経由だったし、ヨーロッパ諸国との本格的にな接触は、平戸や長崎を拠点として盛んになった。
特に長崎は、江戸時代を通してほぼ唯一の国際港となり、海外の先進知識の集結地となっていた。

これにより、長崎には異国情緒あふれる街並みが形成され、閉鎖性とは無縁の開放的な気質が生まれたとされている。異国の文化があふれ、開明的で自由闊達な人々、そして広い世界に繋がる紺碧の海などなど。
長崎には明るくオシャレなイメージを喚起させる要素が満ちている。

しかし、このイメージはほとんど長崎市とその周辺のもの。実際の長崎県は、外から見るよりもはるかに複雑。そして統一感などまるでない。
長崎はもともと、天領(幕府直轄地)や小藩が林立していたため、各エリアごとに独立性が高く、まとまりはすこぶる悪い。
このため「県」としてよりも各地域ブロックごとの結束が非常に強く、平成の大合併にあたっては、ブロックごとによくまとまり、日本一の市町村減少率を記録した。

しかし、細かく見ればその過程はしっちゃかめっちゃか。今も合併時の不平不満は根強くくすぶり、マグマのごとくうごめいているという。
開放的で進取の気性のイメージからはほど遠いこの現実。
実は長崎県も、一皮むけばただのローカル県に過ぎないのかもしれない。

我々は、長崎県が置かれている現状と課題、その真の実力と弱点を探るべく、新たに県内を歩き回り、多くの資料を検証した。
そこでみえてきた本当の長崎県とはいかなる姿だったのか、ひとつひとつ解き明かしていく。
豊かな歴史と気風に恵まれた長崎の今を、ぜひ共に見つめてもらいたい。
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これでいいのか北海道札幌市

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大人気! 累計100万部突破地域批評シリーズ! 北海道札幌市発売!

長らく札幌市は「すでに滅亡している」といっていい状態だった。

人口は増えていても経済は沈みっぱなし。それでいて「まぁ大丈夫」と市民は札幌生活を楽しんでいた。
その快適さの魔力に安住し続けてきたのである。しかし、そんな札幌にも変化の時がやってきた。
北海道新幹線の札幌到達が近づき、都市中心部の再開発は活発だ。さらに2030年冬季オリンピック招致を目指している中、突如降って湧いたように2020年東京オリンピックのマラソン・競歩会場が札幌に決定。のほほんとしていた札幌も往年の勢いを取り戻しつつあるように見える。

だがそこは札幌。イマイチ信用ならないのも事実。本書は変化に揺れる札幌の、隠された実力と課題を探りつつ、変わりゆく北の雄の未来を探る一冊。
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これでいいのか佐賀県

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絶好調の福岡もうかうかしていられない佐賀の逆襲策に迫る。

観光大国となった日本の中で、佐賀県に海外からの観光客が押し寄せているのだ。
思えば長らく、佐賀県は「イメージすら希薄」な土地だった。九州の「首都」である福岡や、維新の鹿児島、出島とハイカラな長崎と、九州の各県はそれぞれが強烈なイメージを持っているのに対し、佐賀県はそうしたものが誰にも意識されてこなかったのだ。
だが、佐賀県は地味なだけの田舎ではない。
吉野ヶ里に代表されるように、古くから文明が栄え、明治維新に際しては、中心的な役割を果たした「薩長土肥」の一角であり農業生産力は九州でもトップランクだ。そんな佐賀県は今、ついにその実力を遺憾なく発揮し始めた。

何が佐賀を変えたのか、いや本当に変わったのか。
見直されつつある佐賀県の真の姿と魅力を探ることにしよう。
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これでいいのか山口県

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山口県民は自尊心が強い。
そうした気質を人々に芽生えさせ、かつ山口の地をドラスティックに変えたのは明治維新である。
近代日本の立役者となったのは「薩長土肥」の4藩とされるが、なかでも長州藩は新政府内で重要な役割を果たし、薩摩藩と共に主導的な立場に就いた。
そのときから築き上げた「長州閥」と言われる政治勢力は厳然たる力を持ち続け、山口は多くの人材を政治の場に送り込んだ。
そんなわけで山口県民は「自分たちが日本を動かしてきた」という意識を持つに至ったが、維新の原動力となったかつての革新的気風はどこへやら、今や国内屈指の保守県と生まれ変わった。
そしてその保守的で中央志向の気風は、山口県衰退の要因にもなっている。

本書ではそんな理想と現実のはざまで揺れる山口県の実情と問題点を探っていく。
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これでいいのか山梨県

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山梨県は、複雑な個性を持つ土地である。
まず「交通の要所」であり、「山に囲まれた閉鎖空間」でもあるという、相反する面を持ち合わせている。
そんな山梨県の複雑さは歴史にも表れている。平安時代から活躍する武田氏や江戸時代から経済界を牛耳ってきた甲州財閥は、内紛が絶えないかと思いきや、一度チャンスと見るや一致団結する。現代の山梨県でもその強い団結力は発揮されており、助け合いの無尽は今も山梨県の社会に定着しているし、富士山の世界文化遺産登録も成し遂げた。一方で問題も多い。
県都・甲府を筆頭に山梨の中心だった国中地方では衰退の波が押し寄せ、観光に依存する郡内地方では大きな問題も呼んでいる。
山梨県に一体何が起きているのか?山梨県の真実と県民の実態に迫る!
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これでいいのか千葉県船橋市

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船橋市は、近年急速に勢いを増してきた街だ。
2017年ぬは「買って住みたい街ランキング」でトップを記録。
人口も増加を続けている。
確かに東京の都心部まで電車で30分程度、ららぽーとを筆頭に、市内には魅力的な買い物環境が揃っている。
船橋市は間違いなく便利な街といえるだろう。
それでいて、住宅価格は他の地域に比べて安い。
いいことずくめだが、こうした表面的な便利さは、船橋ライフの全てを表してはいない。
道路の大渋滞、坂が多すぎて歩くと息切れ、沿岸部は塩害でなんでも錆びる。
「買って住んだら困った」ことが多いのも船橋市なのだ。
本書は、船橋市が人気を獲得した秘密と、そこに隠された不都合な真実を探りつつ、その実態と実力、課題を明らかにする一冊である。
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これでいいのか鹿児島県

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鹿児島県は、日本全国を見回しても飛びっ切りの特別地域だ。日本本土の最南端に位置し、その歴史も文化も気質も他の地域とは大違い。その上、明治維新にあたっては革命の主役となり、今に至るまで日本国に絶大な影響力を及ぼしている。平たく言って、日本にあって日本でないのに、日本の中核を担ってきた、いや担っている県なのである。
 が、それだけの影響力を持ちながら、その実情は複雑怪奇。政治的に孤立する必要があった江戸時代が終わっても、単純に他の地域から遠いことでやっぱり田舎ではあったし、相変わらず独立独歩の気風は強かった。
 そんな鹿児島県も、近年は大きな変化を迎えている。平成の大合併では、96あった市町村が43に減少。九州新幹線(鹿児島ルート)が開通し、西鹿児島駅が鹿児島中央駅となったことで、鹿児島市は大きな発展の可能性を手に入れた。
 中でも鹿児島市の勢いはめざましい。新幹線と2008年放送の大河ドラマ『篤姫』に合わせた一連の開発で、鹿児島市の中心部は大きく発展。この流れは今も続いており鹿児島駅、谷山駅、天文館など各地において、新たな街が姿を現している。さすが鹿児島という快進撃ぶりをみせているのだ。
 しかしその一方、鹿児島市以外の地域は開発から取り残された地域も多い。
大隅半島では加工業が伸長する反面、過疎化と市街地のシャッター街化が深刻。
薩摩半島でも、姶良市のように市町村合併の恩恵を活かしている地域もあれば、出水、薩摩川内といった新幹線駅のある地域ですら、人口減少の波に飲み込まれようとしている現実がある。
 一体、鹿児島県は今どうなっているのか。実力も底力もあり、それを存分に発揮しているのに、県全体では沈んでいる。果たして今の鹿児島県は住みやすい地域なのか、それとも大きな変化が必要なのか。
 本書は、謎多き鹿児島県の今を、豊富な資料分析と長期の取材から読み解いていく一冊だ。歴史や県民気質、合併や再開発の経緯と現状。多くの要素から見えてきた鹿児島県の真相とは。ぜひ一緒に、ご覧いただきたい。
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これでいいのか広島県

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広島県はかなりの有力県だ。中国四国地方の中核県であり、経済規模も大きい。さらにいえば、結局長期のデフレ不況を脱していなかったことが明白になった日本において、広島県は数少ない「成長県」である。一時は「自虐キャンペーン」なんてものを行い、どうにも自信なさげに見えた広島県だが、実は結構長いこと成長を続けてきた優良県だったのである。
 だが、主要4大都市、広島、呉、尾道、福山を比較してみたらどうだろうか。
広島市は実際目に見えて好調だが、他の3都市も同様かと言われれば疑問符がつく。呉、尾道は人口減少が止まらず、頼みの観光業も災害やパンデミックの前には脆弱だ。福山も昔日の繁栄に比べると、今はまだまだ寂しい状況。各地がそれぞれ、いくつもの問題を抱えている。
 実際、広島県には安定感がない。県の象徴である広島東洋カープがいみじくも象徴しているとおり、一時最強を誇っても、ちょっとしたきっかけですぐに沈んでしまう。実力がありながら、「自虐」傾向があったりするのは、こうした広島県の不安定さを、県民は肌で感じているからなのかもしれない。
 だが、それでも広島県の歩みは止まらない。2020年に世界を覆った新型コロナウイルス感染症の大流行下においても、広島駅のさらなる拡大や、福山、三原の再開発など、経済の動きは活発だ。これは、それまで地域の中心である「一流」であった広島県が、地域の枠を越え、超一流県へと羽ばたこうとしているようにもみえる動きだ。
 それでもなお、広島県の不安は色濃く残る。カープがリーグを連覇し、広島県の経済状況が絶好調の時ですら、県民の本当の実感は不安だらけだった。激動の2020年代に、世界へ向けて躍進しようとする広島県に、どんな不安があるというのだろうか。
 本書は、広島県4大都市の現状と課題、その歴史と県民性の分析から、広島県の実像を探っていく一冊である。長期の取材と資料分析の結果、見えてきた広島県の真実と未来とは、ぜひ一緒に、ご覧いただきたい。
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これでいいのか島根県

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島根県は、「どこにあるかわからない都道府県」と揶揄されるくらい、国内での存在感が希薄だ。首都・東京では「砂丘のあるところ」なんて、同じ山陰の鳥取県と誤解されるほどで、島根県としてのイメージはほぼ皆無。その要因は立地にある。交通インフラが脆弱で、とにかく現地に行きづらいのだ。それはまるで「陸の孤島」。日本に残された最後の秘境と言う人までいる。
 こうしたイメージの形成には、明治以降の近代産業化に遅れ、戦後の高度経済成長期においても、中央から完全にスルーされてしまったことが大きく関係している。鉄道の敷設は山陽地方に比べて20年以上遅れをとり、次第に発展する広島県や岡山県へと人口は流出していった。地元には目立った産業もないまま、松江・出雲市民を除く県民たちは、漁業や農業といった第一次産業で生計をやりくりするのが基本となった。というわけで農業立県を目指したものの、食品貿易が進んだために、その野望もあえなくご破算。そのため一家丸ごと離県するケースも相次ぎ、戦後から現代に至るまで、ほぼ一貫して人口減少を続けている。結果、65歳以上の人口割合は全国3位と高く、人口増減率はワースト11位(2015年国勢調査)と、典型的な少子高齢化社会となっている。こう言っちゃなんだが、島根県は近代以降ずっと苦杯を嘗め続けてきたのだ。
 時代に取り残されてきた島根県。だがそれゆえに古くから残る風土や慣習、手つかずの大自然や歴史的遺構など、オリジナリティ溢れる魅力が少なからず残っている。徹底した管理体制で保護される世界遺産・石見銀山や、老若男女を問わず全国から参拝者が訪れる出雲大社は県民の自慢。グルメだって新鮮な魚介類やソバなど「逸品」には事欠かない。交通インフラがいまだ不便で県内各地の交流が乏しいゆえに、出雲、石見、隠岐の旧3国は独自の風土をいまだに残している。それぞれの街に根づいた歴史や気質は、古き良き「日本らしさ」「日本の姿」といってもいいだろう。
 本書では、島根県が抱えているさまざまな問題点を取り上げるともに、県民が気づいていなかった島根県の本質や本来の魅力に迫っていく。果たして島根県は自身が持っているポテンシャルを最大限に発揮し、存在感を高めていくことができるのか? 一冊の紙幅を割いてその答えを論じていこう!
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これでいいのか鳥取県

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鳥取県は、日本の中でも極めつけの「特殊地域」だ。なんといっても人口がぶっちぎりで最下位。順位がひとつ上のブービー県はお隣の島根だが、それでも10万人以上の差をつけられているというから、まさしく最弱王者である。
 が、そんなミニ県にして個性は非常に強い。鳥取や米子は完成度の高い街だ
し、倉吉は「山陰の小京都」として名を馳せている。これらの街は、江戸時代には北前船の中継港として賑わい、明治以降も大陸との貿易拠点として大もうけしたりと、景気の良い過去をもっている。
 そんな鳥取県は今、若者層から人気を集めている。観光では、大作家の水木しげるにあやかった境港の「水木しげるロード」は関西圏から多数の人を集めているし、鳥取砂丘などのスポットの人気も衰えていない。また何より移住先として人気が出ている。静かで暮らしやすく適度に田舎、でもそこそこ便利という、都会に疲れた人々が鳥取に注目しているというのだ。
 加えて2020年に広がった新型コロナウイルス感染症の拡大が、移住地人気に拍車をかけつつある。人口密集地帯が「危険な土地」となった今、鳥取に元々あった移住地としての魅力が、さらに大きくなっているのである。
 ただ、これだけ人口が少ないということは、基本的に問題が多い土地であるということも示している。かつての貿易港は、その地位を福岡や太平洋沿岸都市などに奪われている。また、ほとんどが山地の地形のため、農業の規模も大きくできない。工業生産にしても、そもそも日本の工業全体がトレンドではないし、新幹線などの高速の大規模輸送手段がないため、山陽エリアに比べて不利は否めない。こうした負の要因があまりにも積み重なった結果、鳥取県は「相当衰退している」といわざるを得ないのが現実なのである。
 地域としての衰退と秘かな人気上昇という、矛盾する要素を抱えているのが今の鳥取県の現状だ。果たしてその未来は明るいのか暗いのか。まったくわからないというのが実際のところである。
 本書は、そんな謎多き鳥取県の本質や真相、そして未来を探るべく、地道な取材と数多くの資料、データを基に分析した。そこで見えてきた鳥取県の意外な実態や将来像とはどんなものなのか? しかと確かめてもらいたい。
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これでいいのか神奈川県

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本書は、2017年に刊行した『日本の特別地域 特別編集76 これでいいのか神奈川県』(以下前作)を加筆訂正の上文庫化したものである。
 神奈川県と地域批評シリーズの関係は長く深い。2009年に最初の『これでいいのか神奈川県横浜市』を刊行して以来、実に本書で文庫版を含め15冊目となった。取材活動は12年目である。
 しかし、神奈川県はその個性も実力も強大なため、どうしても横浜、川崎など、各地に特化した内容となってしまっていた。そんな中で、本書は初の横断的な『神奈川本』となった。その分、各地の内容は凝縮されたものとなり、触れられない話題も多くなっている。
 だが、本書ならではの強みもある。特に大きいのは歴史に触れられたことだ。
神奈川県は、ご存じの通り武家政権の故郷である鎌倉をもち、多くの武士が発生した土地だ。神奈川を飛び立ち全国に武士達は散っていったため、有名な武家のかなりの割合が、神奈川県にそのルーツをもっている。
 そうした歴史を踏まえて現在の神奈川をみると、なるほどと思うことがある。
神奈川県は常に先進的で、日本の未来の形を提示してきた。鎌倉、横浜開港、歴史の大きなターニングポイントとなった事件の多くは神奈川県で起きている。
 しかし今、日本を導いていくべき神奈川県で起こっていることはなにか。各地の巨大な再開発、タワーマンションとショッピングモールを中心としたまちづくり。今度も日本の「流れ」を先導している。だがそれは、より良い方向なのだろうか。大発展を続ける神奈川県内にあっても、発展から取り残された「ダメな街」は存在し、大規模な開発で生まれた街、変化した街はことごとく「どこにでもありそうな」画一的な「イヤな街」になっていないだろうか。
 本書は、制作が新型コロナウイルス感染症の拡大期とかぶってしまったため、「改めて県内をくまなく歩き回り」とはいかなかったが、可能な限りの取材を行い、これまでの蓄積とあわせ、多くのデータを分析した。
 今神奈川で起こっている変化と現状は、本当に正しいのか。まばゆい開発に隠された課題はあるのか。これから神奈川はどう変化しようとしているのか。
足早ではあるが全力でまとめ上げた。是非楽しんで貰いたい。
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これでいいのか熊本県

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熊本県は古来より九州の中心地で、本来ならば福岡よりも大きな存在だったはずなのに、現在では大差を付けられている。その大きな要因が度重なる「災害」と「戦争」である。
 熊本には、実に数万年前から多数の人間が暮らしていた。ところが縄文時代に鬼界カルデラ(現在の鹿児島県大隅海峡にあるカルデラ)の大噴火で文字通り「絶滅」した。だがその後、豊かな土地なだけに新たな「入植者」を向かえて再び繁栄した。ところが今度は大和朝廷(王権)の勢力に敗れて滅亡する。
平安時代以降は多くの武家が栄えたが、小勢力が乱立し、戦国時代までに地元勢力はほぼ全滅した。近世には加藤氏や細川氏が熊本藩をつくり上げたが、明治初期に西南戦争の主戦場になり、またもほとんどすべてが「焼失」してしまう。このように熊本は何度も「リセット」を余儀なくされ、その都度復活してきたのである。ただそのせいで、その実力の高さや土地の豊かさに比べ、富と歴史の蓄積には預かれなかった。
こうした事実を鑑みれば熊本県は、何度も蘇る不屈の地域なのである。古来「火の国」と呼ばれるように、まさに炎をまとう不死鳥のごとき精神を、熊本県は持っているといってもいいだろう。
 そんな熊本県は今、新たな時代を迎えようとしている。熊本市では、長年の懸案であった熊本駅周辺の再開発が軌道に乗り、本来の中心地である桜町なども大きく変化しつつある。熊本市内とその周辺地域では、ベッドタウンが次々と造成され、熊本都市圏は大きく発展しようとしている。だが、その他の地域に目を向けると、八代、阿蘇、人吉では災害復興の遅れや熊本市へのストロー現象による人口減少に苦しんでいる、水俣は産業が減少し、天草は観光資源を活かし切れないなど、どこも難題に直面している。さらに県全体でいえば、災害復興と人口減少問題のダブルパンチに見舞われ、かなりの苦境にある。
 果たして熊本県は今度も復活できるのだろうか? その答えを見つけるため、我々は県内各地を取材してまわり、多くの資料も分析した。そこから見えてくる熊本県の本当の課題と未来への可能性とは?
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日本の特別地域 特別編集70 これでいいのか 東京都北区

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北区は東京23区の北部に位置する、東西約2.9km・南北約9.3kmの南北に細長い形状で面積は20.59平方キロメートル(23区中11位)あります。
北は荒川および荒川放水路を隔てて、埼玉県川口市と戸田市に、東は荒川区と隅田川を隔てて足立区に、西は板橋区、南は文京区と豊島区に接しています。
また、都県境に接しつつ山手線内のエリアを共有しているのは、23区の中で北区だけで、明治通り・環七通り・環八通り・中山道・本郷通りという幹線道路が通っており、
都心へのアクセスは便利です。
JRの駅数も10駅と23区で最も多く、区内のほとんどの住宅地が駅からの徒歩圏内にあります。
そして、23区の中でも際立って物価が安く、庶民に優しい街としても知られています。
その北区の中でも、特に赤羽はディープな街として、老若男女を問わず多くの人々から注目を集めています。
最近は、マンガ「東京都北区赤羽」(清野とおる:著)が、人気俳優の山田孝之主演でTVドラマ化され、さらにその注目度は高まっています。
1度会ったら忘れられない、強烈なインパクトのある住民たち。
大型商業施設にはない、独特な個性を持った商店街……。まさに、赤羽はマンガを超えるような面白いことがリアル起こる、ワンダーランドなのです!
本書は、そんな赤羽を中心に、北区の現状と未来の様々な問題を、現地取材と詳細なデータを基に、徹底的に探っていく1冊です。
日本の特別地域 特別編集66 これでいいのか 佐賀県 レンタルラベル

日本の特別地域 特別編集66 これでいいのか 佐賀県

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地域のイメージというものがある。どこどこは都会だとか、どこどこは歴史があるだとか、そういうものだ。
佐賀県は、このイメージが著しく悪い。いや、「悪い」というよりも、「イメージすら希薄」な土地だ。
九州の「首都」というべき福岡、維新の英雄を輩出した「隼人の国」鹿児島、出島とハイカラな長崎など、九州の各県はそれぞれが強烈なイメージを持っているのに対し、佐賀県はそうしたものがない、もしくは意識されていない。かなり好意的な表現を使っても「地味」なのである。
かといって、佐賀県に売りがないわけではない。
吉野ヶ里に代表されるように、古くから文明が栄え、明治維新に際しては、中心的な役割を果たした「薩長土肥」の一角だ。
こうやってみると、「なんで佐賀はこんなに地味なのか意味がわからない」と思ってしまう。

本書は、この謎を解き明かす一冊だ。佐賀県はどうして「地味な田舎」なのだろうか。
なぜ福岡が九州随一の都市なのに、隣接する佐賀県はその恩恵を受けていないのか。
我々は、様々な角度から佐賀県を分析し、佐賀県の「隠された実力」と「何が問題なのか」を探った。
そして見えてきた、本当の佐賀県とはいかなるものだったのかを探求していく。
日本の特別地域 特別編集64 これでいいのか 愛媛県 レンタルラベル

日本の特別地域 特別編集64 これでいいのか 愛媛県

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愛媛県のイメージってなんだろう。ヨソの人にとってはミカンにポンジュース……以上だ。
だが、愛媛県の実力はそんなものではない。そもそも、愛媛県、いや伊予国は「誇り高き海賊」の国。古くは平将門と並び称される英雄、藤原純友の本拠地であり、瀬戸内水軍の中でもっとも権威のあった河野水軍は愛媛の一族。
いかなる支配にも屈せず海を駆けた自由の民の国なのだ。

その海賊の子孫たちが住む愛媛は、大きく3つのエリアに分類される。
しかし現在、各地はそれぞれ大きな問題を抱えている。
東予の工業地帯は斜陽期を迎え、ミカンと海産の衰えた南予各都市はことごとくシャッター街と化した。四国最大の都市である松山は今もその力を保っているように見えるが、その内実は郊外化の進行や再開発を巡る対立など懸念すべきことも多い。

本書は、そんな愛媛を多角的に愛媛県を解き明かすことで、その「未来」を考えるための材料となることを目指した一冊である。
日本の特別地域 特別編集62 これでいいのか 青森県 レンタルラベル

日本の特別地域 特別編集62 これでいいのか 青森県

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世界の最先進国日本も、そのほとんどはイナカである。
そして、青森県はその中でも「最たるイナカ」というイメージを持たれている。
やはりこれは『テレビも無ェ ラジオも無ェ』から始まる金木出身の大物歌手による大ヒット曲
『俺ら東京さ行ぐだ』の影響が大きいのだろう。

だが、青森県は「最悪のイナカ」なのだろうか。
仮にイナカだったとしても、そこが「オラこんな県嫌だ」なのかどうかは別問題だ。
そして、その土地が総合的な意味で豊かであるか、貧しいかも、また然りである。

本書は、ありきたりの観光ガイドではない。
青森県にはどんな人間が住み、どんな生活をして、本当はどこが良くて、どこが問題なのかを、丹念な取材と、多くのデータを分析して解き明かしていく。

青森県に貼られた「レッテル」を一枚ずつはがし、真実の姿が少しでも明らかになれば、幸いである。
日本の特別地域 特別編集48 これでいいのか 東京都 世田谷区 第2弾 レンタルラベル

日本の特別地域 特別編集48 これでいいのか 東京都 世田谷区 第2弾

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当シリーズでは以前に1度、世田谷区を扱っており、今回はその第2弾である。
前作では、まず世田谷の高級イメージをぶち壊すところから始め、そこから世田谷の現実と真の姿を見出そうとした。
その試みは成功したと自負しているが、前作から約4年、相も変わらず世田谷は「高級幻想」に苛まれている。

世田谷の高級幻想とは何か?
多くの芸能人や金持ちが実際に住んでいる世田谷は、高級住宅地、セレブタウンとして認知されている。
さらに今、下北沢や三軒茶屋、二子玉川といった人気タウンを筆頭に、区内の多くの駅とその周辺が再開発で変貌を遂げつつあり、世田谷という街の「パッケージ」は洗練度を増している。
だが、そうした「かたち」にこだわっているのは得てして余所者。
彼らが世田谷に住んだ、あるいは住みたいという背景には、自己顕示欲の充足という意図が多分にある。
彼らが世田谷に求めるのは「ステータス」であり、「一流」の看板。
とはいえ、単に世田谷に住んだからって一流ではない。
高級幻想を抱きつつ世田谷へ住み、一流だと勘違いした者たちは、成り上がり精神全開で、小ずるく狡猾に世田谷ライフを謳歌しているのだ。

もともと農村地帯だったのに、やがてハイソと呼ばれるようになった世田谷は、そもそもが成り上がりの街ではある。
だが、ハイソ(一流)な部分はあっても、いい感じに田舎臭くて自然体なのが世田谷の美点である。
世田谷とは本来、一流でも二流でもなく“1.5流”ぐらいがしっくりくる街。
そんな「中の上」を地で行く世田谷民こそ、「世田谷の正統派」といえるだろう。

本書では、冒頭に書いた前作のテーマを引き継ぎつつ、現在の世田谷の問題点を取り上げ、さらに区内にうごめく新旧世田谷民の実態に迫ってみた。
知っているようで知らなかった世田谷がここにはある!
日本の特別地域 特別編集58 これでいいのか 山梨県 レンタルラベル

日本の特別地域 特別編集58 これでいいのか 山梨県

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山梨県は、複雑な個性を持つ土地である。
まず「交通の要所」であり、「山に囲まれた閉鎖空間」でもあるという、とても同居できそうもない両面を色濃く持っている。
山梨県は旧甲斐国とほぼイコールの県であるが、「甲斐」の語源自体が「道の交わる交(カイ)」と「山に囲まれた峡(カヒ)」という正反対の説がある。

県内でも、地域ごとの違いは大きい。県内は笹子峠に代表される数々の峠で甲府を中核とする「国中」と、それ以外の「郡内」に分断されている。
山の中の小さな土地で人口も少ない山梨県だが、それでいて日本史においては非常に目立つ地域である。
平安時代から目立ちまくった武田氏。江戸時代から近年にいたっても、日本経済界で異彩を放つ甲州財閥(甲州商人)。
両者ともに壮絶な内ゲバ体質であり、武田一門は一族で殺し合い、甲州財閥の時代になっても社長同士が刺客を雇って暗殺を狙うような恐ろしい土地だ。

そのくせ、山梨県人には強力な一体感があり、殺し合いをしていたライバルと一致団結して事業に取り組んだりする。どっちなんだよ!

このように複雑な山梨県。
近年ではその団結力が存分に発揮され、富士山が世界文化遺産へ登録を成し遂げた。が一方、人口の減少から甲府にはシャッター街が広がっており、「関東の奥座敷」と呼ばれた石和温泉の衰退など問題も多い。

一体、山梨県とは、そして山梨県民とはいかなる存在なのか。
一体感があるんだかバラバラなんだか分からない県民性。
本書ではこれらを一つ一つひもときながら、本当の山梨県を探していきたい。
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日本の特別地域 特別編集60 これでいいのか 鹿児島県

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鹿児島県は特に近代、日本の歴史において非常に重要な位置を占めた土地です。
行き詰まった武家政治から近代国家への急激な転換を、驚くほど素早く、また考えられる限り最小の犠牲で成し遂げ、明治維新の主力となったのが、鹿児島県なのです。

この偉業の大きな要因として、鹿児島が他の地域から隔絶された「密国」であったことが挙げられます。
情報収集と根回しの失敗で滅亡の危機に瀕した関ヶ原の反省を踏まえ、当地を治める薩摩藩は江戸時代、外部からの情報収集には尋常ではない努力を払いました。

しかし、国内への進入が事実上不可能だったので、トップレベルは外のことを知っていても、一般民衆レベルでは「鎖国」状態でした。

それゆえ、当時の「日本人」というくくりの中ではかなり異質な存在であり、薩摩弁が多くの方言の中でも相当特殊な部類に入るのはその典型といえるでしょう。
こうした背景があったことで、鹿児島県人は他県の日本人のように状況に流されず、効率的に動けたのが、明治維新だったのではないでしょうか?

あれから百数十年。鹿児島は今、新しい転機に立たされています。
他の地域からの交通アクセスが非常に悪い鹿児島は、時代に大きく取り残された存在となっており、九州新幹線が開通したことで変化はしているが、その恩恵はまだ鹿児島中央駅と鹿児島市にしか見受けられないのです。

本書は、さまざまな観点から「今」の鹿児島を解き明かしていきます。
歴史背景、各種データ、鹿児島人という「人種」。
リアルな鹿児島県の姿を発見した時、新しい鹿児島の未来を探るヒントが、きっと見つかるでしょう!
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日本の特別地域 特別編集39 これでいいのか 東京都 武蔵野市三鷹市

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「住みたい街」「かっこいい街」そんな風に言われる街はたくさんある。
しかし、この『地域批評シリーズ』では、そうした街はあまり扱うことはなかった。

それはなぜか。

単純に「かっこいい街」などと言われる地域は、本当は薄っぺらで、中途半端にうわべだけを整えたチェーン店が軒を連ね、歴史の蓄積もなく、実際に住みやすいかもしれないが、「住んでいて楽しい街」ではない場所が多い。

そうした土地に深い「地域愛」は芽生えず、そんな地域を扱った本は面白くないのである。
もちろん例外は大いにあるが。

などと言ってしまったところで、今回は「武蔵野市・三鷹市」である。
武蔵野市と言えば、東京のみならず全国、もしかしたら世界にも通用する一大おしゃれ先進文化都市「吉祥寺」を抱える超ブランド地域である。
後述するが、「住みたい街」「住んで良かった街」系ランキングでは金メダルの取得を義務づけられたようなチャンピオンである。

筆者はお隣の杉並区の出身である。
が、23区といっても大股で4歩ほど歩くと武蔵野市という境界線の生まれである。
武蔵野、三鷹両市は生まれ故郷と言っても過言ではない。
そんな人間から見ると、両市は確かに誇り高き我がスウィートホームだが、
欠点・弱点も多く存在するのである。

ここに武蔵野・三鷹の化けの皮をはがしてみる。
果たして、武蔵野市、三鷹市は本当にその人気に値するのか。
読者諸兄諸姉とともに見ていくとしよう。