2012年4月に100歳を迎えた映画監督、新藤兼人さんが、人生、仕事、老い、女性……について、大切なことを語ります。
・要領よく生きなければ競争に負けると思っているならそれはまやかしである
・老後は人生の余白なんかじゃない
・人生には待つだけの日々がある
・愛した人には報いなければならない
・人間の生きる根源に横たわるのは性である
・生きているかぎり生きぬきたい
老若男女を問わず混迷を生きる私たちに生き方の指針を与えてくれる一冊です。
「や……役に立たなくなった老人は人間の生きる掟として山へ手っ取り早く捨てたんだよ。昔の人間はそういう地域社会の決まりの中で生きていたんだ。すばらしい生存の知恵じゃないか!」
安吉は身体の自由がきかなくなり失禁することも珍しくない高齢者。彼の世話をしている長女・徳子は介護疲れのため躁鬱病にかかる。そんな娘の世話になっている事に抵抗を覚えた安吉は老人ホームへ……。感動の名作!