星光祭さんのレビューリスト　

怖いです。悲鳴を上げて終わりといった恐怖ではなく、魂にじわじわと染み込んでくる恐怖。命や愛、善悪や罪といったものの価値観が揺らぎます。絵はかわいいんですが、バトルシーンとか何をやってるか、ちょっと分かりにくいです。

お姉さんがいいです。動じず、強く、たくましい。ホラー味はほぼ無し、ギャグが主体です。絵が本当に独特ですが、それも魅力の一つ。

高揚や興奮とは無縁だけど、静かな不穏な空気が流れる作品集です。キャラクターは総じて呑気ですが。90年代のメジャーを目指さない漫画が好きだった方にオススメ。

重い病気にかかったら、どうしてもわがままになってしまうのが人間の業というもの。それを受け止めてくれる人が居るのは幸運であり、幸福なんだろうと思えた一冊でした。

妖艶で不思議な世界観がとても魅力的です。恐怖話なのですが、まるで夢のような話なのであまり怖くありません。一巻でまとまっているから、読後感もすっきり。

私は好きです。宿命を背負い、悪魔を退治するという王道ホラー。絵もクセはあるけど、好きな絵柄だし。ただ、本当に中途半端。完結してないシリーズを、本を出すため一冊にまとめましたという感じ。評判になって完結してくれたらいいと、願いを込めて、星４つです。

霊に遭うために心霊スポット巡り。映画や漫画なら全滅コースですが、現実には何にも起こりません。死後の世界を信じたいという切実な願いを叶えない事こそが、彼らの真の恐怖と判断されたのかもしれない。作者たちは体験できませんが、体験談はちらほら出てきますので、ホラーが苦手な方は要注意。

とにかく、丁寧です。絵も、話も。それ故にあまり怖くありません。そもそも、怖がらせようと描かれた作品ではないようです。死の向こう側、彼岸の世界に真摯に向き合った一冊です。

あれ？なんか違和感あるな。と思ったら、20年前の話なんですね。でも、問題なく怖いです。日常から少しずれたところにある怖さ。霊感のある人達が感じている得体の知れないモノ。絵のせいか、読んでいる時は感じないけど、後からじんわり怖くなってきます。雑誌掲載時に読んだことのある短編にも出会えて、懐かしい気持ちになりました。

これを読んで身体を大事にするようになりました。素敵な細胞さんたちが快適に働ける職場でありたい。