古本脳さんのレビューリスト　

３巻までは、なんだか心温まる内容でしたが、４巻から一気に闇。母親、どうなってんの?病気でしょ。設定も気になる。始め出た旦那は大学からの付き合い、となっていたのに、４巻での大学時代はハテナマーク付きます。ここからどうなっていくのか…今はとにかく母が怖い。評価落ちてきました。

環の人生の絶望感と、懐の深さに星５個と思ったのですが、伊月カップルが余りにも不義理に思えて１個減らしました。二人はこのまま好きなように生きていくんだろうなと、思えますが、最後に環が精神的幸福感を得たようなので、満足です。

続刊案内が来たので、何だっけ?と読み返して後悔。やっぱ忘れているだけあって、話が単純。受けの体は男でなく、胸の無い女ってデッサン。途中からちょっと気持ち悪くなってしまった。とにかくHばかりなので、そのシーン目的の方には良いのかも。ただし、女体にしか見えません。

初めの勢いはどうした?!ってくらい、進みが遅い!1巻分の内容だと★5だったのに、最近では、ドラ○ンボール級の遅さ。丁寧を越えてる。前後半あって、進みはチューの1個。しかも受けの心情動いてない。登場人物が多くて全キャラ動きすぎなのか…伏線?に話題を膨らませすぎてページ取ってるのか…今後も読み続けるか、しばらく手を出すのやめようか…悩んでます。

好きな作家さんですが、段々残念になっていく感じが…。特に今回は、オメガバース設定はいるのか?って思うくらいでした。α家庭で唯一のΩなのに家庭からのアクション全く無し。弟からのΩ軽視的発言(後に勘違いとわかる)に一応傷ついているけど弟を警戒してない。弟の執着部分はα様特有って感じでなく萌えない。さらに今回は、兄弟設定であるあるの葛藤が感じられない。お互いの気持ちがわかったら、あっという間にくっついてしまった。ここすごい残念でした。やったあとのピロートーク?的な、今後の話にページ使い過ぎな…間延びした感が拭えないので、もっとジレンマ的なものを深く入れてほしかった。本当は星1つな気分だけど、好きな作家さんなので、今後の期待を込めて2つです。

作者買いです。やっぱりファンタジー入りますね。いつも、いい意味でほのぼの路線から抜けて、ダークさ少々、男の子の病み加減が少々入って、楽しめます。ラストの方、ちょっとグロテスクなので、苦手な人は注意です。でも、いろいろと秘密を抱えてるところは、面白い。

ペースは、多分すごくゆっくりなんだけど、小さい頃からの欲望と理性との葛藤が丁寧に描かれていて、少しや病んでる部分も感じられたりで、ゆっくりなのに、マンネリや惰性感が無い!すごいプロセスが上手です。ただ、高校生になった志井が、子供の頃と顔が繋がんなかった。私だけでしょうか?環は全然変わんない。仄暗い魔性感だけが増してる。先がとても気になります。環はくっついても性に対して歪みそうだなぁ。

夢を買えるBLではありませんでした。でも私の好きなジャンルです。恐怖・不幸とエロスは、表裏一体ですよね、ってこの作者さんの作品を見ていると、いつも思います。別本の、後輩の話は、最後まで思いきれない作者さんかなぁ。と思っていましたが、この作品は、世に出していただいて、ありがとうございます。でも、いつか電子書籍の世界からは無くなってしまいそうな予感がします。Rentaさん、なくさないでください。内容はヤバイかもしれないけど、絵もきれいで、世界観もあって、自分が主人公なら、同じ心境になるかもしれないなぁ、と思うので。

この作品は、史実を基盤にオリジナリティーをふんだんに使っている作品です。本当の歴史が知りたいと思っている人には、不向きかと思います。けど、この作者は話の流れがどういった物でも、ジャンルがどんな物でも、心理描写がとても私の心に響いてきます。現代の毒々しい駆け引きとか、肉体関係の描写とか、甘酸っぱだとかの作品に読み飽きて、魂の恋愛、繋がりようなものを読みたいと思ったら、一度読んでみてほしいです。私はこの作者さんの心の繋がりの美しさに惹かれています。

みんな病んでる。ある意味、吉井兄が一番マトモなのかも。小さい頃の恨みと、でも弟を大切に思う感情と、どっちもあって、周りの人間が病んでしまったのかと。恭司が受けた仕打ちは、言葉で出てくるぐらいで軽いでも、いい気分では無い。恭司の思春期に受けたトラウマは、なかなか治まらないけど、ハッピーエンドに向かっているので良かった。