ぽぽさんのレビューリスト　

売れなかったらしい、本当に？信じられない位面白いきちんと怖くて、人間模様も描かれていて、それでいてキャラクターたちが可愛らしく生き生きとしていて、ポップさのあるオカルト漫画です。どう読んでも欠点が見つからずめちゃめちゃ面白いのですが、あとがきで当時はあまり売れなかったと作者さんがおっしゃっていました。確かにもともとこういったオカルト的な漫画は大好きで見つければ読んだり買ったりしていたのに、この電子書籍版で初めてこの漫画をしりましたので、改めて、電子発売化、大変ありがたいなと思いました！本当にあるかも、と思えるリアリティーと、フィクションだろうなっと感じるファンタジーのバランスがめちゃめちゃいいです。とにかくキャラクターの性格がみんなほんとに面白い。属性とかでくくられるのではなく、ちゃんと人生や経験を感じるところが大好きです。主人公はほんとに浅くて軽いお馬鹿な子なんですが、恵まれた環境や家柄がうまく描かれていて、あーこういう環境だったら確かにこんな感じの坊ちゃんになりそうだなぁと思えるところ等、読んでいて引っかかったり違和感を感じたりするところがないのでものすごく楽しめて読めています。今は続編も再開(?)しているみたいで、続きが読めるらしいことがとてもうれしいです。楽しみにしています。

怪獣を倒す漫画です。それの他はとくにないです。

未成年の頃の性的被害にあったことがある人間ですが、不愉快になる事は全くなく、むしろ生々しくリアルでグロテスク、非常に素晴らしい漫画だと思いました。これを読んで、そうだよねぜひとも未成年といちゃいちゃしたいよねと思う人はどういう状況でもすると思います笑美しく悲しいうぶな、悲恋のような雰囲気のなかになんとも恐ろしい、ぞっとする恐怖が見え隠れしており、さながらホラーサスペンス漫画にさえ感じます。特に、踏みとどまっている状態であるのにドンドンと追い詰められる状況は、逆にそちらの道行くしかない状況を作っており非常に良い展開だと思いました。まぁ、現実の加害者と言うのは、このような繊細な機微を持つわけもなく、この漫画が助長する要素と言うのは正直ないだろうと思います。女の子たちもとても可愛らしいのですが、何とも言えない声的な成熟度合いが悪魔的で、すごくバランスの良い描かれ方をしていると思います。思索をさせるタイプの漫画ではあるので、ロリコン趣味の人にも、フェミ思想の方にもオススメの漫画だと思います。

わたしたちの思想や精神の根本をつくっているのは、必ずしも誰かの死だとか大恋愛ばかりではない。ふとした時に他者がくれる言葉や行動と、その反応の積み重ねがわたしたちの精神の種なのだと思う。その種の芽吹きみたいなものを集めたような作品集。カーテンがふわっと開く瞬間みたい。あくまで芽吹きを描いているから、その後登場人物たちがその芽吹きを抱えてどこに向かうのかはわからない。わからないことが彼らが生きていることを感じられてすごくすき。絵柄が短編ごとに心地よい差異がある。へんに強すぎる個性があるわけではないのですが、ストーリー運びみたいなものにはっきりとした個性があり、絵柄の柔軟さはそれぞれの話の世界観を提示する役割を担っている感じがした。無声まんががいくつかあるのですがそれも素敵。日々を生きるのは疲弊するが、こういう喜びの瞬間のために呼吸するのかも、などと思わせてくれる。色が違うギャグやホラーな作品もすこしありそれらも面白かったです。静岡ネタはめちゃくちゃ共感しました。

SFという言葉に反応した人はかなり微妙だと思います。浅い最近はやりのなんていうか、萌え恋愛マンガという感じです。しかも人物も背景も浅くて、設定でストーリー回すタイプの感じ。萌えならいいというか、深夜アニメみたいなのがなんでも好きな人は好きだと思う。。48時間にしといたらよかった。。。

最初は少し面白いような気もしたのですが、最初だけです。一巻で出ていた、トーシューズとか、歌がうまいこととか、女優ものそれこそガラスの仮面と区別をつけるために、ミュージカルのテイストを入れていたと思うのですが、途中からさっぱりなくなりガラスの仮面劣化版でしかなくなってしまい、展開、キャラさえ被り、、個人的に劇中劇のセリフやストーリーがとても稚拙に感じてしまい入り込めませんでした。ミュージカル路線を進んでいたら面白かったんだろうなぁ。