傲慢で強引で不器用なヒーローでした。もう少し大人の余裕でヒロインに接していれば、こんなに苦労することもなかっただろうに…と苦笑しつつ読了。楽しめました。

少しサスペンス色のあるヒストリカル。若干自暴自棄だったヒーローに救われたヒロインが、だんだん本来の自分を取り戻し、今度はヒーローの心を救います。ハラハラする展開も待ち受けていますが、最後まで楽しめます。

ヒロインを傷つけるような酷いことばかり口にするヒーロー。まあ、ヒロインもヒロインだったし、それは仕方ないかも。放置プレイをしつつ、実はヒーローも悶々と苦しんでいたりで、結構いいヒトな所が笑える。酷いことは言っても酷いことはしない。基本的に二人だけを中心に話が進み、最後には「最初から両思いだったんじゃん、もう！」とニヤニヤしてしまうでしょう。

まさに、魔法使いの手を借りずに、ありのままの自分で王子様に見い出されたシンデレラ。絵がとても素敵。

初ベティー・ニールズ。まさしくバーネットの「小公女」のよう。不遇な身を嘆くのではなく、誠実に生きていれば、やっぱり報われるというお話。でも、ヒーローの心情がわかりにくかったような。最後に唐突にまとまる感じでした。

キャンペーンで読みました。ヒロインの来し方を思うと、その努力に涙なしでは読めないです。ヒーロー自身、事故の後遺症を抱えることで人間的な深みが出たからこそ、ハッピーエンドを迎えられたのだと思います。無期限購入してしまいそうです。

とにかく最初から最後まで押しの一手であるヒーローがいい。おぼこなヒロインは所詮敵うはずもありません(笑)　それぞれの父親が下劣な人間ですが、そんな者たちからも、このヒーローならヒロインをしっかり守ってくれそうです。

情熱だけで結婚を急ぎ、お互いの理解不足から離婚してしまった元夫婦の再生もの。シークレットベビーでもあるのだけれど、これはヒーローの責任であって、ヒロインは責められるべきではないような。その子供をきっかけに、再びやり直すことを考え、その過程でお互いへの理解をようやく深めていくという話。それにしてもHQでは、それぞれの家庭環境も知らないままに結婚するというストーリーがよく出て来るけれど、そんな結婚ってよくあることなのかしら？？？

美しくて賢くて、ユーモアのセンスがあるヒロインがいい。ヒーローの折れてしまった心に優しく寄り添い励まし、とうとう光の世界へと導いてしまった。まさしく、『美女と野獣』のHQ版。お勧めです。

「うちの子はいたずらっ子でね」みたいな感覚で言われた言葉を、欲望に曇ったヒーローの脳ミソは自分に都合よく解釈。その思い込みと過去の女性経験からヒロインを誤解して、手酷く扱います。なんというか、このヒーローのグダグダを受け入れられるかどうかで評価が変わるかも。 自立していたはずのヒロインが、あっさりそれを手放すのもちょっと不満。とはいえ、楽しくは読めました。