shizimaさんのレビューリスト　

学校ものの割にいじめのシーンとか残酷すぎず良かった。

超どーでもいいことなのですが、『リンゴに蜂蜜』のキャンパスのモデルが早稲田の所キャンだなと思いました。学生の頃に行ったことがあって、小手指駅からバスで20分の田舎にあるキャンパスです。牧歌的な雰囲気の中でこういう恋愛をしている大学生がいるんだなと思うとすごく微笑ましい気持ちになりました。

全巻読み終えて「人は合理性のために生きているわけではないんですけどね」という松木平の言葉に尽きるのではないかと思います。不毛で人倫にもとるとわかっていても、好きでどうすることもできなくて突き進むしかないという思いをしたことのある人には深く共感できる作品だと思います。様々なレビューを読んでみて、社会に順応して生きている方にはカノンの言動や考えは奇行にうつり理解できないものなのだと思います。エイリアンの襲来し、明日世界が滅亡してしまうかもしれない。先輩が必死で戦う最中、カノンはそっちのけで恋愛にまっしぐら。呑気なものだと思われるかもしれません。でもカノンの世界ではそれがすべてなのです。先輩を思う自分がいなければ彼女の世界は成立しないのです。でもそれが無益かどうかは関係ないのです。人から理解されなくてもバカにされようとも本人がそれでいいと思えればいいのだと思います。生きていれば、月日が経てば、変わらないものなんて無いはず。それでも10年経ってもカノンの中で先輩への気持ちは変わらなかった。常に成長発達を求められ、変化に順応しなければ生き抜けない。目まぐるしい現代社会の中で淘汰されていく。そうした中で後先考えず夢中になれる、これだけはと信じられるものがある彼女の生き方がうらやましい。カノンがカノンのままの終わり方でよかったと思います。私の中にもまだ捨てきれない夢のようなものがあるからそう思えるのでしょうかね。

カラスを好きになった気持ちを、充に投影してそこから本当に充を好きになる流れがもう少し丁寧に描いてほしいなと思いました

サイコパスの中に純愛を見れたように感じました。

最初設定無理ありすぎて微妙だと思っていました。でも読み進めていくとなんで姫にさせられたのかなどひきこまれますね。

絵はキレイだけど設定に無理あるわりに展開は凡庸かなしかし、男性コミックとして需要あるのかな笑

内容重めですが、トラウマや家庭の問題など多くに人が人に言えない重い問題を抱えている気がします。そういうものをうまく乗り越えられる内容になってほしいなという期待も込めて星4つ