ふぅちゃんさんのレビューリスト　

この本を読んで、こんな事が…と思いました。でも現実にテレビでも放送されている様に、殴られてとか火傷でとか放り投げられて…と亡くなっている子供が居るのが現実です。でもギリギリで助けられている子供が居るのも現実だと思います。「新」に、「現実はもっと酷かった」と書いてありましたが、本当に驚きで一杯でした。この本を批判する人も居る様ですが、その前にもっと考えて欲しいです。私にも子供が3人居るので、気持ちは分からないでもないです。でも小さくても言い聞かせれば解るんです。だからこの本の「ちいさいひと」は凄く理解出来ました。「全ての子供を助けたい」この本から助けられる様な法や設備を国や自治体や大人がもっと真剣に考えなければならないと思います。勿論虐待なんてものが無くなる事が一番なんですが。

主人公が兎に角素直で優しい。25歳設定で「有りか？」と思う程に。後々好きになる人の義弟の病気をきっかけに出会うが、お話的には良くある金持ちと普通の男の子の話。好きだけど身分違いで諦めようって思う部分が何度も何度も出て来て少し……。初心者向けにHが少なくサラッとしてていいかも。挿絵がすごく好き!!特にカラーで載ってる向かい合わせのやつが堪らない!!もっと入れて欲しかった。

3人のキャラも挿絵も凄い好みで良かったです。上司は最初ノンケだと思っていたら実は実は…で、お互い似たような境遇の恋愛をしてきていたと。子供を含めてお話の流れはまぁ良かったかなとは思うけど、受けの元カレをもうチョット絡ませたり、夜の絡みがもうチョット濃くてもいいんじゃないかなぁと思いながら読みました。BL初心者向けかな。

客の攻めと店員の受けとして出会ったから余計に仕方ないのかもしれないが、頑なな受けの心に少しずつ入っていく攻めが健気だなと思った。お話自体は内容の割にあっさりしてて展開がある様でなく、あっさり読めたかなと。Hは少なく、その分もうチョット受けの痴態が短くても見れるかと思ったがそれも無いままあっという間に終わってしまった。普通のお話として安心して読めたが、BL小説としてはちょいと物足りなかったような気がする。

前作共に読みました。全体的に楽しく読ませて貰いましたが、途中に出てくる「ジュリアンの彼女」がもっと強かで、裏で記者と繋がってたりとか、実は性格が歪んでいたりとか…そんな裏が一つもなく、普通に「プリンセス」になりたいだけの女性だったって言う、なんのドキドキもなく、まぁ普通にすっと読み終わっちゃたのが、ちょっと残念だっかなと。でも、続編が出たならまた読んでみたいかなと思います。

自分に自信の無い受けを、暇潰しのゲームから開花させようとするが、王道の様に本気になっていく攻め2人が、純粋な受けによって振り回される所をもっと読んでみたかったかも…。勿論お話も挿し絵もどちらも好きですよ。

アラブ物大好きです！王族の攻めと捨てられたと思い仕事に生きてきた受け。好きだからこそ素直になれなく逃げようとする受けと、受けの気持ちを考え王としての立場を捨てる攻めの葛藤が、どちらも切なくて最後のハッピーエンドが分かりきってはいても良かったと思う。

受けは自分の生い立ちから、目立つ事は勿論楽しく過ごす事もしてこなかった幼少期から思春期。寮の同室として知り合った攻めは、頑なな受けの心を少しずつ優しく溶かしてくれたのに、やっとこれからと言う時に記憶喪失…良くあるお話なのだろうけど、読んでて受けと一緒にズキッと心が痛んで切なくて涙しちゃいました。最後に記憶を取り戻して…とはならなかったけど、「もう1度恋をし直す」事になってやっと結ばれてホント良かったです。

生い立ちの酷さから人を信じられない受けと、言葉が少なく強烈な攻め。受けは生い立ちのせいで、どんなに酷く攻められても「求められてる」事や「所有されている」事に自分の存在する意味を見つけていて、とても切なく読んでました。でも実は攻めは受けが愛しいと思っていた事が決別を告げた時に分かり、お話としては王道やったけど、最後にはほっこりと読み終わることが出来ました。続きが出来たらまた読んでみたいです。

素直で健気で可愛らしい受けに、包容力があり男前な攻め。可哀想な生い立ちで何も知らない受けに、少しずつゆっくり時間を掛けて「幸福」を教えてあげるところが、攻めの受けが愛しい気持ちがよく表れてて、ところどころ切なくて泣けてしまいました。欲を言えば挿し絵が欲しかったなぁと…