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ggygaxさんのレビューリスト 

フランケン・ふらん Frantic
2021-04-20
評価点
4
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
 基本アンハッピーエンドです、しかも救いの無い話多数。前作「フランケンふらん」から物語はより冷笑的で、ヒロインのふらんは更に人間の感情が希薄になり第三者的視点に、グロもエロも前作よりマシマシなのに、対象がレギュラー陣でなくてゲスト陣がターゲットになってるせいもあって、もうこのまま悟りを開いて涅槃に行きそうな勢いです。サブタイトル「Frantic」とは半狂乱とありますが、ふらんちゃんは全く冷静で緻密で合理主義で、Franticなのは作者の木々津先生なのでは?と勘繰ってしまいます。それは不味い、マズイ、編集サン!木々津センセが壊れない様に色々差し入れたり、ワガママを聞いてあげてください。そうです、ヴェロニカをもっと脱がして、まいっちんぐにするのです。
異種族レビュアーズ
2018-12-30
評価点
4
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
一言で言うと「風俗情報誌ファンタジー版 」です。非常に良いアイディアと設定で舞台を用意して、あとは男性諸氏のシモネタや風俗ネタあるあるを、キャラクター達がなぞっていく生活系ルポです。だから本作品に物語はほぼ無く(天使のクリムが天界に帰ると言う弱い動機はありますが完全後付けです)、読者の経験で物語を補完する漫画なので様々な生活を重ねてきた年齢が上の層ほど楽しく感じる構成で、そこまで考えてこの作品を作っているとしたらかなりの切れ者です。大きな声では言えないが「性」と言うほぼ誰もが共感できる題材であるが故に、読者の共感性がとっても高いわかりやすい作品です。但し、主人公が男性なので読み手はどうしても男性中心になるでしょうが。
勇者と魔王の四畳半
2018-10-09
評価点
3
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
とっても惜しい作品 、優秀な担当編集絡めて改変版を作って欲しい。アイディア◎絵柄○物語△という印象。作者があとがきで、元々自分で好きに描いた作品だったと述べているが、その通りであるが故にもう一捻り欲しかった。例えばファンタジー世界と現世界のギャップに着眼するのか(今流行りのなろう系w)、勇者と女魔王のイチャラブにするのか(永遠の大学生が女神とが有名ですね)、だらだらした日常を風景的に描写しつつ女魔王のポージングはやたら煽情的にするのか(4コマ系で近年大ブーム)、アイディアは良いので、もう少しキャラが勝手に動き出すような物語が欲しかった。 そこをフォローするのが編集者の出番で、愛しているが故に作者一人ではどうしても狭い面白さしか滲み出ない作品に、普遍的な面白さが出るように助言、指導、時には矯正を加えるべき横槍を出し続けて、面白い漫画を正しく仕上げて我々に届けて頂きたい。この作品は、勇者や女魔王のキャラがその能力を現世界で活かしきれないギャップを、もう少し面白可笑しく物語を紡ぎ出して欲しかった。編集がもう少しだけ頑張って、作者に横槍をいっぱい入れて(作者からは嫌われて心的ストレスマッハだろうが)作品を煮込む作業が足りなかった。 なので、リブート、リパッケージ、なんでも良いのでもう一度この作品はを読みたいです。あ、個人的には女魔王のポロリとパンツ見せを増やして欲しい、いや増量すべき!
魔女に与える鉄鎚
2018-01-23
評価点
2
Renta!で購入済み
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アイディアは良かったけど、作者の頑張りが足りなかったという作品。魔女狩りというキリスト教の非常にメジャーな歴史的暗部を主眼に置くのであれば当然有名であるが故、読者側もそれなりの知識を有しているので、描き手もかなり研鑽した知識を基にした世界観を創り出さないと、薄っぺらくなってしまうのに、残念ながら薄いです。「魔女狩り」が行われる舞台は、非合理で非人道的な上にそこから逃れられない閉塞感のある空間が演出され、そこで濃い人間ドラマ(本性のぶつけ合い)があるという様式美があるのですが、作者が若いのでしょうか憤怒も哀愁も偏執もない、感情の発露が薄い寂しいストーリーが続きます。話も未完なので、次は是非もっと濃くなった形でリメイクして頂きたいと思います。最後にこの作品が残念だったのは作者のせいだけではなく、作品の資料提供や軌道修正すべき編集者が力不足だったのも指摘したいです。作者が実力以上の題材を食べきれずに四苦八苦しているならのが見える作品なので、もう少し編集側から手助けは出来なかったのか?と思います。
ウチのムスメに手を出すな!
2018-01-10
評価点
4
Renta!で購入済み
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アメコミを日本のMANGAで翻訳してみました!という作品です。もちろんヒロインもストーリーも環望氏が生み出した、超一級の楽しい作品でありますが、アメコミという異質なセンス持つ世界観(お約束)へ、日本MANGAの解釈はこうだ!という点を楽しむ前提がないと、少し凡庸(失礼)な印象を受けてしまうのが星一個分マイナスです。特に昨今のアメコミ自体が、昔の様な能天気で物質主義と形而下に溢れた勧善懲悪物でない、非常に試行錯誤して深化している事を考えると、エロエロなのは大変素晴らしいのですが、もう少し日本のMANGAはこうだぜという所を見たかった。例えば娘クララを(MANGA)的な解釈、母アテナを(アメコミ)的な解釈で対比させれば、もっと興味深い作品になったのではと考えます。特に母アテナがとんでもなくエッチで男性読者大興奮なので、娘が思いっきり霞んでます。作品のタイトルからして、元ヒロインの熟女ママが主役だろ!という擁護も出来ますが、それならタイトルを「熟女母英雄、欲求不満爆発」とか最初からキワモノ題名で勝負しても良かったのでは。
この人類域のゼルフィー
2017-08-15
評価点
2
Renta!で購入済み
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絵は非常に綺麗だし、登場する女性キャラはナイスな体型で、衣装も不必要に体型を強調するエッチなデザインで消費者ニーズをキチンと押さえてあります。いわゆるマーケットインな作品なのですが、肝心のプロダクトアウトが弱いのが残念です。3巻まで読みましたが、主人公(大きいお姉さん方には堪らない無垢で背骨の折れそうな美少年)は何をしたいのかが伝わらないので、広い宇宙の放浪者と化しています。せっかく薄い本の題材になりそうな線の細い主役をデザインしたのだから、せめて保護者なのか、被保護者なのかそれ位は肉付け欲しいですね。
【ラブコフレ】漫画家とヤクザ
2016-10-04
評価点
4
Renta!で購入済み
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中庸なエロ(レディース)漫画です、そこが人気なのでしょう。作者コダさんはそこを狙ってこの作品を創っているのであればしてやったり!ですし、何で?と思っているのであれば今後迷走しないよう編集者がしっかり監視して下さい(笑)。 別のレビューでも言われている通り、ストーリーのぶっ飛び振りや、女主人公の肉体結合に対する忌避のなさは女性読者にとって「はぁぁぁ?」となるでしょう。しかしコノ短絡さナンカデミタヨウナ、そう男性向けエロマンガ、美少女コミックと同じなのです。 男にとって即肉体結合できて、それでいて自分に好意を限りなく注いでくれる女(しかもそれが複数人数)が多数生きているファンタジー、ビバ!エロマンガワールドそれです。ただ視点が女性側というだけなのです。 しかしこの作品をただの男のネバーランド、イッツエロマンガーと見るのも早計です。何故ならまず主人公が女性で、しかも肉体結合描写が客観的で淡白で汁も触手もデカパイもない。はっきり言って某少年誌の方がキワドイ、いえはっきり言いましょう、少年誌の方が全然少年向けで無いエロエロマンガがいっぱいあります(おっぱいも大きいヒロインだらけですし)。 これらの考察(?)でハッキリしたことは、この女性向けとしては短絡的で長い長い前提の物語がすっ飛ばしでありながら、男性側としては相方のヤクザがお洒落でイケメン過ぎて殺意を抱くレベルでしかも主人公が貧乳(そこがいいという人もいる)で、汁なし生殺し切ないマンガであるこの作品がどのような展開を見せるのか?ここが楽しみであります。
AIの遺電子
2016-08-23
評価点
5
Renta!で購入済み
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近未来でクローンやナノマシンというと、即ガチガチのSFで陰謀と戦闘渦巻く暗くて酸っぱいエアコン臭のような作品になりがちですが、この作品は素直にヒューマンドラマです。読者に未来への漠然とした不安(進化し過ぎて理解したくない高度技術)を煽りつつ、本質は人間社会模様であるという安心(ホッコリする過程若しくは結末の物語)を絶妙に混ぜ合わせている作品です。アメリカニューシネマのような懐かしい香りが楽しめます。連載が少年チャンピオンというのも素晴らしい(笑)、いやチャンピオンだから生まれた作品なのかもしれない。古くはブラックジャックの頃から厭世的な心揺さぶる名作を突然生み出す伝統のある変な(褒めてます)週刊誌ですね、流石トップをとった(昔ね)だけはある。あと絵柄が今風でないのも狙って無くて好印象です。いや作者の山田氏はむしろもっと受けるキャラを描きたいな、と悩んでるのかもしれないが、トレンドから外している方が長く読まれるのでむしろこのままで行ってください、ヒロインをデカ目にしたり萌えにする必要はありません(ヒロインが可愛いとは言って無い)。
兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿
2016-03-18
評価点
4
Renta!で購入済み
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作者が自らの殻を破ろうと試みているオカルト&ちょっと萌え風味の学園探偵ドラマです。代表作の名探偵マーニーやフランケンふらんで読者を痺れさせた科学主義、立証主義をあえて捨て、幽霊とか魔法とか得体の知れない厨二パワーを肯定、いや実存するものとして物語を作っております。これは「少年」チャンピオンという読者のニーズを満たすためのマーケットインであり、木々津氏がこの方向性に確信しているのか、痔口たる思いを持っているのか、それは今後の連載の継続次第(現在6巻)で明らかになるでしょう。蛍をもっと脱がせろw
つぐもも
2015-10-13
評価点
4
Renta!で購入済み
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絵を楽しむ漫画、これに尽きます。背景、人物、描写そして裸体(笑)、全て一級品で絵描きをかじった人なら納得の出来です。昨今のデジタル技術進化で、様々なサポートがあるので絵が上手いのは特徴ではない、とドヤ顔で言う人が多々見られますが、漫画は限られた紙枠の中にコマ割りをして読者に分かりやすい場面を描き出す、これがかなりのセンスか経験が必要です。つぐももはこれらが高次元で成立してますのでオススメです。あ、厨二ぽい話や設定は、読者の願望を叶えるのが漫画家なので我慢して下さい(笑)、需要に応えているだけです。