短話版でハマり、コミック版も購入する程、お気に入りな作品です。主人公→異世界や物語の世界へ転生→なんと自分は悪役令嬢だった! というパターンは散々出尽くしており、そろそろ飽きてきたなぁ…、という頃に、他作品とは全く異なる「ブサデブおっさんと共に、悪を極める」という面白すぎるこの作品に出会えました。話が進む毎に主人公は益々美しくなり,おっさん宰相が心の奥底に隠していた愛情、そして、家族や親しい者限定ではあるものの、他者を思いやる気持ち等を吐露する度に、なんて素敵で可愛らしいの、と思えるようになるのが不思議です。と絶賛しつつ、ひとつだけ不満を申し上げますと、宰相の年齢や体型を「枯れ専」と称するのは止めて頂きたいです。ファザコン、代理ファザコン、年上好き、そして、枯れ専、老け専、アラ還(暦)、アラ棺(桶)、等々、マニア(ヲタ)とっては、例え商業誌であっても、定義が曖昧なままそれらの言葉を使用されるのはとても耐え難いのです。心情的には「よろしい、ならば Krieg だ。」です(笑)