よーよーさんのレビューリスト　

他にも裁判をテーマにした作品はいろいろありますが、その中でこの作品は一つ一つの裁判に関する魅せ方が中途半端というか、こんな事件ありましたよ、って事件についてそのまま描かれているだけでそれ以上の踏み込んだ要素がないので、これだったら別に漫画化しないで原作の文章なり判例文なり新聞記事なりを読んでるだけでよかったんじゃないか、って気になりました。

ほかの方も書かれてますが、面接や取引先へ行くのにあのだらしない格好はあり得なさすぎて、ヒーローはよくあれと話をする気になったもんだな、とびっくりしてしまうレベルでした。後半になったら今度はうって変わって男だらけの作業場でやたら露出高い服しか着ないし極端すぎる。

読者目線だとオチは最初っから予想はつくものの、その辺の事情が何も分からないヒーローはいきなり病院に呼び出されたってのによくもまああんな親身に何から何まで親切に4年も前に別れたっきりだったコブ付き女の面倒を見るもんだなあとも思うし、ヒロインのほうは逆になんかあっけらかんとヒーローに何から何まで甘えて子供の父親が誰だかわからないのに自分からぐいぐいヒーローにアプローチしていくあたりストーリーの展開が不自然な気がしました。ヒーローの兄妹の行方も分からずじまいかい、みたいなモヤモヤもあるし。

ヒーローヒロインともにじめっとした感じで単純にあまりストーリーが面白くなかったかな。高圧的だったけど正面からぶつかってみたら意外にすんなり和解できたヒロイン母より、一見優しそうだけどヒロインの人生台無しにするようなえげつない遺言残した父親のほうが結構ひどいことしたもんだったなと思いました。

本当、復讐ものでヒロインは自分の父親が破滅させられたのに全く心に迷いがないのが新鮮というか不思議というか、変わった印象の作品でした。

読む前は何となく自分の好きそうな雰囲気の作品かな、と思ったのですが、実際読んでみると微妙に自分のツボとはずれていたみたいで、個人的にはちょっと退屈に感じてしまいました。なんだろう、自分の好みと比べるとまじめすぎて息苦しいのかなあ

読んでいると本当にお蕎麦食べたくなります。江戸を舞台にした人情話。当時の人々の生活ぶりや風俗も垣間見れて楽しい。

基本一話完結でなんてことないんだけどおいしそうな料理と、ときには割り切れなかったり切なかったりと様々な人情模様がシンプルに描かれていて読みやすくて面白いです。

意外にからあげがよしふみに優しい。なんだろう、なんか本当にいいコンビ。

絵柄自体もそうですが、描写全体がなんか子供っぽくてちぐはぐな感じ。序盤でヒーローがヒロインを見て「ブカブカのローブがかわいいぞ[ハートマーク]」とかモノローグしてるの見てクラクラしてしまいました。ストーリー的にも「家の名誉を私が守らなくっちゃ」って思った何もできないヒロインが危ない現場にノコノコ身一つで突っ込んでいってあっさり人質になってるおバカさんっぷりだしｗ