maxさんのレビューリスト　

ベルバラがチラついて集中出来なかったです。ヒロイン、オスカルを意識して作られたキャラクターですよね？お話の長さの割にこなれてない感じだし、個々の登場人物の描かれ方も薄いです。ベルバラもどきのお話にTLをくっつけただけです。

これは！前作の攻めより悪質！(褒めてます)、受けが意外な人だったので、どうなるかと思ったら、意外にありでした。この作家さんの人物像と描写は凄まじい美しさがありますね。次の作品もとても楽しみです。

既刊全て購入してます。次巻が待ち切れないです。言い表せないくらい大好きなシリーズです！読まなければ良さが分からないと思うので、たくさんの人に読んで欲しいです！

とにかく「？」が多い作品です。まず、この作家さんは何を書きたかったのかな？という疑問が残りました。これは、私の読解力不足でしょうけど、そもそも読者層を考えて書いているのか疑問です。それにこの作家さんの独特な文章も、格調の高さを狙っているのか、これがこの作者さんの地なのかも疑問です。内容的に、天界の秩序というか規律統制について書かれている割には、そこまで本筋（ミカエルとルシファーの愛執）には関係ないし、天界の煌びやかさ神聖さ幽玄さと、ルシファーの意思を無視したミカエルのドロドロしたゲスな（言い方悪くてすみません）執着と身勝手さ、その他の大天使（ガブリエルとかラファエル）の存在感と発言権の弱さが、とにかくアンバランス。所々でみんな重職にあるからお仕事大変なんです、みたいな描写を混ぜてますけど説得力はないですよね。しかもあの神様！神様そのものがルシファーに執着してて、やることに一貫性ないし、神様なのにそれでいいんですか？って感じです。天界無秩序すぎませんか？そこでまた最初に戻るんですが、結局この作品で何を書きたかったの？です。耽美なのはわかります。でもこれは耽美のための耽美小説なんですか？　あと、終わりかたがオープンですよね。余韻を残しかった？それにしては少し雑な気がします。他のレビューでもありますが、不完全燃焼ですよね。もし余韻残すならちゃんとした「余韻」を味あわせて欲しいです。どんな終わりかたにしても、作者さんだけが「私、書き切ったわ！」みたいに満足しちゃって読者を置いていくのは、プロの（作品を売っているという意味で）作家さんとしてはどうなの？という気もします。読者の好みに合わせろとは言いませんが、読者を納得させる何かは残して欲しいと思うのです。3冊とも読みましたが、単に天使絡みの耽美な雰囲気を味わいたい人以外にはオススメしません。恋愛小説でもBLでもないです。

可もなく不可もなく、ですかね。雰囲気はいいんですけど、多くを求めずぎて消化しきれてない印象です。人狼伝説、白鳥の湖、狼に育てられた少年…詰め込み過ぎでしょ？って思います。狼王の心の動きはまだいいんですが、主人公の心が幼過ぎて狼王に釣り合わないですよね。愛し愛されてるのはわかるんですが、この段階で恋愛に発展するものではないように感じます。拾って育てた可愛い子供が大きくなったからって、愛おしさから単純に欲情しますかね？　作者さんが、自分の好きな世界（中世舞台のメルヘン）でBLキャラを動かしてみました的な感じで、読む側としては不完全燃焼感が残ります。

ソーニャらしい病んだ執着が読みたいです。このお話はタイトルも絵も、あらすじも期待したんですが、物足りなかったです。ソーニャらしさをそこまで求めなければ他の方たちレビューのようにもっと星をつけるのですが、どうしても期待外れ感が拭えず星を減らしてしまいました。執着というより純愛ですよね。一途だから頑張った、っていう。身内を排除したところでソーニャらしさを出したかったのかもしれませんが、それならヒーローの「裏の顔」をもっと追求して深く描いて欲しかったです。ヒロインも中途半端に頭よすぎます。純粋無垢か、知性的淑女か、もう少し振り切れてほしいです。ソーニャ不完全燃焼の小説がまたひとつ、です。

人間になって、しかも記憶を失っているルシファーですが、なんか性格破綻してませんか？育った環境もあるんでしょうが、いくら人間になったとはいえこのキャラはないと思うんです。寄宿舎学校時代のエピソードでも、孤高なところはいいんです。でもそのせいで逆に上級生から「狩られる」対象になるのはおかしい。生徒だけならず教師陣まで圧倒する孤高にして崇拝される絶対王子ならまだわかるんですが…。寄宿舎学校の冷血な絶対君主でも許せます。でも違うんですよね。その上、人間になった割には異能ですし、若者らしく？妙に粋がった言葉遣いも気になります。色々と納得が行きません。ルカとの出会いもなんとなく取って付けたような感じで、これが運命的ってことなんですかね。もっとも、ミカエルにしたらルカ（の体）を使えるので「渡に船」的な感じでしょう。道具にされるルカも気の毒に…。これは3部作の2冊目ということで、結局のところ繋ぎの役割しかしていないような感じがします。もしこれ1冊だけの小説だったら絶対に読まないです。次作である最終巻でそれなりのまとまりになってなかったら、救いようがないですね。読むのは結構苦痛です。

少女漫画のBL版という感じで、良く言えば可愛くて甘い、悪く言えば単純で流れが破綻している、ですね。テオが主人公を好きになったのは一目惚れ？それにしても説得力なさすぎ。それにロミオとジュリエットって？なくても良くない？色々と突っ込んで考えると呆れてしまうので、深く考えずにサラッと読むのがオススメ。パプリックスクールが好きなので読みましたが、そうじゃなければ読んでませんね。

格調高いお話。独特なので読むのが苦痛な人もいるかもしれません。内容は、まあミカエルの執着がそもそもの始まりで、ルシファーが本当に可愛そう。しかも、神様が酷い。まず優柔不断(ミカエルを罰しない)、そして勝手(ルシファーを死なせない)、嫉妬(館破壊)、という感じで、神様身勝手すぎ。ミカエルより腹立ちます。それに、あんなに憧れて焦がれて執着したのに、いざ堕天使として自分の従者にしたら今度はただのクズになるミカエルもムカつきます。他の天使たち、ガブリエルとかラファエルとか、ミカエルに腹立てるの短過ぎ。こうなったら仕方ないよね、みたいな態度で、その程度のリアクションしかないの？っておもいます。この後、続編が2冊ありますが、ルシファーが救われない気がして、読もうか悩んでしまいます。　

切ない。もともと悪役っぽいイメージだった２人でしたが、内情が分かると悲しいやら悔しいやら哀れやら、でとにかく切ない！最後がまた（涙）　賛否両論ありそうなお話ですが、私は好きです。