見事なまでの表紙詐欺。クラスカースト下位の女子たち（オタク）が、上位の男子を支配下に置くまでの話なのだが、結局は下位の女子たちが上位の女子たちよりもイイ女だったというだけだ。作画は綺麗だが実用性は低い。

私が知らないだけで設定としてはよくあるのかもしれないが、「転生して勇者になってもらうために現世で殺そうとする姫」と、「それを防ぐために現世で守りに徹する悪魔」という構図は新鮮だった。２人のヒロインはもとより、ハーピー、ラミア、賢者、ニンジャといったサブヒロインたちも個性豊かで、せっかく闇堕ちした幼馴染の存在感が薄れてしまったのがやや残念か。世界を司るシステムがラスボスというコンセプトは「地球へ・・・」から連綿と続いているが、４０年も経つとだいぶお手軽なテーマとなったなぁ。

連載ペースが遅いため息切れがしない（ハーレムと言いながらロクサーヌ以降が登場しない）こともいち要因ではあるが、「異世界」＋「ハーレム」の理想形を描いている作品。実際、女の子を周りにはべらせる目的なんて一つしかなくて、その「一つ」を正面から描かない作品のなんと多いことか。本作ではその願望欲望を真正面から叶えるために主人公が必死になる、というストレートさが共感できる。「こんな異世界なら人生を投げ打って転生したい」と思わせる内容だ。

お嬢様学校へ庶民の代表として放り込まれる強制型ハーレム。主人公を嫌う相手もいない(いても必ずデレる)ため、平和に包まれた修羅場、という展開だ。別に嫁を選ぶとかの目的や制約も無いため、「飽きるか、飽きられるかまで終わらない」作品だが、それなりに続いているのは、無理に何かをしようとせずに設定負けしないからだろう。どうせフィクション、どうせご都合主義、居直ってしまえばなんでもアリだ。関心があるとすれば「次巻は誰が表紙でパンツを見るのか」とかそのくらい。個人的にはメイドが一番好み。

ホンワカした男女４人でのシェアハウス生活。その中で織り成す三角・四角関係なのだが、巻が進むにつれて作画がどんどん雑になっていき、感情移入はおろか読了も困難なレベルになってしまった。

化乳怪獣みたいな画ばかりが跋扈するアダルト雑誌の中で作者の女体バランスは抜群。確かな作画力と合わせて業界屈指の実力。勿論実用性も十分。

画はいまいちなのだが実用性は非常に高いなるさわ景。この作者の世界での女性はまさに産む機械。

演技が達者なホープちゃんと大道具担当の先輩による１人X役のハーレムごっこ。自身だと言えないセリフもなりきればサラッと言えちゃうもの。最初から相思なのでやっていることはイメプレだ。

夢子をブレないボケキャラに仕立てて大成功のスピンオフ。角度を変えれば本編もこんな話ではないかと思わせる。どこまでも夢子に振り回されるメアリがいい。

デスゲームのテンプレを逆手に取った主催者側が主人公となった作品。しかし毎回チートな参加者がぶち壊し・・・デスゲーム自体が普通の娯楽と化した設定、怖さも威厳も無いヨミと天才少年・秀一の絡みが楽しい。ヨミがいないと寂しくなってしまった秀一の気持ちは読者も同様。