人外攻めが好きなので、表紙とあらすじを見て購入しました。攻めが悪魔っぽいことから、強引、尊大なタイプかと思ったら、まさかの主従、一途攻め。めっちゃピュアな純愛でした。しかも、話が短いのに上手くまとまってて、障害があったり、じれじれがあったり、どうオチをつけるのかハラハラして最後まで飽きさせません。お話の評価は☆4ですが、イラストが素晴らしいので☆5にします。

攻めの人間味に惚れました。辛い境遇で育ち、これでもかと理不尽な目にあい、それでもなお、他人への哀れみを忘れずに、受けを助けようと心を砕く姿に胸を打たれます。ただ優しいのではなく、人の世の辛さ、悲しさを知っているからこその懐の深さが優しさの根底にあると思います。物語は受けの視点で進むので、攻めの心情が表れてくるのは後半ですが、知るほどにほんと切なくなります。ちよっと中盤、二人がくっつくまでが長いなーと思ってダレるかもしれませんが、諦めずに最後まで読んでみて下さい。情の深い攻めが好きなかたには、オススメです。

前作のラストで嫁になるのを承諾したはずなんだけど、冒頭から「嫁だなんて受け入れられない」と言っていて、「は？」ってなった。なんで話が巻き戻ってんの？前作の続きとして、ラブラブを期待して読み始めただけに、がっかり感がハンパない…。正直、前作からの流れでこれって、詐欺じゃないかなーと思う。なんでこのプロットで編集はOKだしたんだ？と問い詰めたい。という憤りをこめて星一つとさせて頂きます。

話は、まぁファンタジーなので、多目にみてあげて、って感じ。細かいところ突っ込んだら話進まないから、全部スルーしてサラッと読みましょう。お話は、一途で不器用な攻と、ウブでアホの子の受の恋愛模様ですが、攻は最後まで、神の目線で一歩引いてるので、いつ相愛になるのか、やきもきします。他のレビュー者も言っていますが、後日談があると、もっと良かったです。話の評価は星3ですが、イラストが美麗で、あと攻め様がめっちゃ好みなので、星5にします。

中国王朝をモチーフにした、なんちゃってファンタジーですが、世界設定とか歴史的背景とか適当なので、深く考えることなく、サラッと読めます。登場人物も、攻とその弟と受くらいしか出てこないので、めっちゃ狭い世界でもだもだやってる感がすごい。お話は攻の執着、溺愛ぶりと、受の天然純粋培養な感じが、とても可愛いです。波瀾万丈や切なさは全くなく、終始、「受が可愛い〜」で終わってしまった気がします。

調教モノというほどのものではなかったです。責めたり焦らしたりもしてないし、SMでもない。(この程度を調教と呼んでいいなら、世のBLの大半が調教になってしまう)攻も、執着愛というよりは一途で、優しかったです。むしろ、受が鈍すぎて全く気づいてもらえなくて攻が不憫なくらい。総じて、ラブラブなお話でした。

webサイトで読んだ時から大好きな話だったので、書籍でも購入しました。けっこう細部が変わってて、既に何度も読んでるのに新鮮な気持ちで楽しめました。とにかく、キャラが立ってるので、バードもリーブも生き生きしてて、ファンタジーなのだけどリアル、という点がすごく良いです。また、イラストが入ったことにより、いっそう物語に深みがでたように思います。この世界にどっぷりつかって、読み終わった後も余韻を楽しめる良質なファンタジーです。是非、おすすめです。

冒険者モノでオメガバース、その発想はなかった！設定だけでも美味しいのに、文章力のある作家さんなので、ストーリーも破綻なく、最初から最後までドキドキワクワクして楽しく読めました。イラストも、とても合っていて素敵でした。ファンタジー好きなかたには是非おすすめします。

褐色キャラを使いたくてアラブ系と言ってるだけの設定負けな気がします。話しかたも王子感は無くて、普通の日本人の兄ちゃんでした。ポンポン言いあう、丁々発止のやりとりがこの作者さんの持ち味なのかなーと思うので、そういう意味では、王子とかファンタジー要素とか、この作者には向いてなかったんだと思います。王子に期待しただけ、がっくり来たので星２つです。

狼族にアレンジしたオメガバース設定で、なかなか素直に恋愛感情を受け入れられない受けがもだもだする話しです。頭を空っぽにしてサラッと読みたい人向けで、文章力を重視する人には向かないと思います。例えば、ぱんっと音がした後、叩いた手が痛いという描写がでてきますが、ぱんっと音がしただけじゃ、何が起きたのか読者にはわかりません。このように状況描写が足りなくて想像で補う場面が多々出てくるため、スムーズに読めません。受けのもだもだ具合もトンデモ理論で全く共感できず、切なさは感じられませんでした。