morimoryさんのレビューリスト　

トラウマを抱える鵜飼、そして見守りながらも罪悪感を拭いきれず苦しむ近道。心理描写もなかなかで、とても読み応えのある作品でした。ちょっとツンとした鵜飼に、デレデレの近道、とっても微笑ましい二人でした。画は個人的にあまり好きではありませんが、ストーリーは結構、意外な展開だったりで楽しかったです。オススメ！

ヤンキー受けには、全くもって興味はないのですが、この吉野は別にヤンキー臭くもなく、ただただ素直で可愛いキャラで却ってよかったです。菅谷先生は振り回されっぱなしでニヤニヤしちゃいました。二人の葛藤やジレンマも楽しめましたよ。後日談などの書き下ろしもあって良かったです。

まぁ、可もなく不可もなく。。サラッと読めるお話です。なんとなくアッサリし過ぎ感が否めませんが、終始ハルトを前にデレっとした泉が、見ていて微笑ましいですね。個人的には2作目のジンとモモのお話に期待ということで、星3.5つのところ、4つにしました。

作者の独特な世界観が好きです。前作「爪先に光路図」もそうですが、画がとてつもなく美しいです。美術書を眺めているかのよう。言葉での表現が少なく、つまらなく感じる読者さんもいるかも。でも雰囲気を掴めばとてもしっとりと美しいお話です。

「花のみぞ知る」のスピンオフで、若かりし頃の辻村教授の悲恋ばなしです。一言に"悲恋"といてしまうのは、ちょっと違うかな。。。お互いを慈しむ美しい話でした。「花のみぞ知る」の中で、なんとなく辻村教授が御崎を特別な目で見ている気配があり、なんだろーーーと気になってたのですが、そのモヤモヤが解消されました。有川と御崎のその後も描かれていて、楽しめました。有川の行動力はスゴイですねー。

ストーリーはヨーロッパを舞台にしたような雰囲気で、裏稼業を題材としているのにも関わらず儚く、美しく、そして物静かな流れです。盛り上がりが足りない(というか、盛り上がるところがない)と言ってしまえば、それまでですが、まとまりも良く上手いストーリーだと思います。画のシンプルな黒と白のコントラストが美しいと思いました。3チケでいいかな。

サンプルを見るかぎりイマイチな印象でしたが、評価が凄く高いので読んでみたというのが正直なところ。ですが、すっごく良かったです。2冊目を読み終わって、切なさ、温かさ、色々な思いが頭を駆け巡りました。皆さんのレビューにもあるように、ホラーチックな描写が結構多いですが、それが表現するものも大きいと私自身は感じました。現実の世界でも、同じ痛みや思いを抱いている人も多いんだろうな。。。と2冊目を読みながら少し考えさせられました。

海外のスパイ映画をそのまま漫画にしたような作品でした。正直、一度読んだだけでは、話の背景が難しく理解し難かったですが、2度読むと、ストーリーや人物像も明確になり、あの時の表情はこういう事だったのか〜とか、新たな発見ができる作品でした。SHOOWAさんの画は独特で、映画のストーリーボードを見ているかのような一風変わった作品です。文字の書き込みが全体的におおいですが、要所要所に出てくる人物や風景だけで表現されるコマ割りが素敵です。目の表情、空間の取り方などが独特で大好きです。BLってのとは違う気がします。

やはり絵が繊細で綺麗です。ただこれ一冊、どのお話も皆が少しづつ歪んだ恋愛関係で成り立っています。ハッピーエンドが好きな方には全く持ってお勧めしませんが、私はキライではなかったです。恋愛の裏側を描いたような作品でした。

もちろん個々の好みの問題なのでしょうが、萌えどころがない作品でした。物足りないというか、読んでいても共感するとこもないというか。いや、色々読みすぎて私の感覚がおかしいのかもですね。。。酷評ですみません。それなりに綺麗な絵だとは思います。全員、女性的にも見えますが。