思わせぶり側になる西野先輩は可愛いく、葛藤する真木君も好感の持てる青年で、読み手も応援したくなるようなカップルだと思います。憎まれ役の男性も出てきますが、最後には魅力的に思えてきて、やはりステキな男性を描くのがお上手な作者さんです。お得に読めて本当にラッキーな作品です。

少し前のお話ですが、絵が綺麗で可愛いタッチで、内容によく合っています。「たかが復縁」のような渋い内容もお上手ですし、益々注目していきたいです。

ほのぼの系、安心安定の木下先生作品です。木下先生のほのぼの系に登場する男性達は、本当に可愛いらしさで一杯です。不器用で誠実な片桐さんの良さを、若い律君が感じてくれて良かったです。

農村王子なのに、櫻井に一途で一直線な中道がステキです。櫻井に「おまえ可愛いな」と言うたびにキュンとしました。大仏が入った農村風景のページにはほっこり癒されました。幸せになる一冊です。

高校時代の思いから抜け出せずにいた二人、ストーリーの前半は流されて出来た二人の関係に疑問でしたが、後半、神藤が吹っ切れてからの展開は爽快で、一気にストーリーがカラフルになった気がしました。

ストーリー全般に感じられる雰囲気がイイです。タバコを吸うシーンが多いので、さらに空気感を感じられるのかもしれません。現在は自由に生きている桧山ですが、高校卒業後にどんな出来事があったのか想像を巡らせ、何度も読み返しています。

焦らしながらここまで読ませて魅せるとは、上手いですねぇ。三浦が何だかんだで重要な役割をしていて、この人の行く着く先も気になってきました。片桐に少し同情的な感情移入まで生まれ、次が待ち遠しいです。

短編集ですが、ストーリーへの導入がそれぞれに素晴らしく、すぐに引き込まれていきます。どこか憎めなくて可愛い男性達ばかりの登場で、ずっと目尻が下がりっぱなしでした。

本編の最後のシーンをどの様に受け止めればいいのでしょうか？二人がシワだらけになっても仲良くしている未来がありますように。十和田は本当に美しくて、谷の前では無垢な子供のようで、魅力的なキャラクターとして描かれています。

二人がチグハグで滑稽で愉快で楽しいです。難しいことは考えず気楽に読めると思いますが、もう少しエピソードが欲しかったです。