モミーさんのレビューリスト　

4巻の内容に関する感想です。本編の続きが読めたのは嬉しいのですが、最新刊4巻後半の内容が、以前購入したROMEO BLANKET そのままでした。すでにBLANKET は購入していたので、そこがとても残念でした。そもそも、本編の連載の延長線上とはいえ、あっけにとられるほど内容がかなり飛んでいるにもかかわらず、BLANKET をあえて早めに出し、最新刊に再び50p文も収録する意味があったのか疑問です。しかも最新刊の本編からすら話が大きく飛んでいます。このような商法はあまり感心できません。

いったい、どうすればこんな素晴らしい物語が生まれるんでしょう。壮大なるドラマの結末に涙が止まりません。歴史ドラマから、現代劇、そしてサイエンスフィクションに至る愛の物語は、世界中の人に読んで欲しいほど素晴らしい。これほどの作品にはもう今後出会えないと思います。

カンノ先生、さすがです.安定の面白さ。設定とストーリーが独特なので唯一無二のラブが見られます。シリーズを貫く世界観が魅力的。両性具有の切なさも描かれています。二世代に渡る恋愛模様、これからも楽しみです。

ゆいつ先生、大好きです。絵も、登場人物の表情も、エロ度も、ストーリーも、すべてが私好み。ツンデレ受けが、ぽっと頬を染める様子もとても可愛いです。ウケが、周囲のことを気にせず、攻めを愛しまくる様子が、もうロマンティックすぎてどきどきします。展開が刺激的な物語もいいですが、何やかやありつつも愛に溢れていて微笑ましい物語って無性にリピートしたくなります。この物語、何度も読み返しています。

ワケありな登場人物ばかりで、謎が明らかになる過程も楽しめます。先生の絵は、だれもが色っぽくてカッコいい。心に傷のある者同士が、どうしようもなく関わり合ってしまう様子が丁寧な心理描写と、巧妙な作画で表現されていて、淫靡ながら美しい。この物語は、かなり特殊な環境での人間模様が描かれているので、読み始めると別世界に誘われる感覚があって引き込まれます。

確かに恥ずかしい音ですね。フェティッシュなテーマですが、良きパートナーを見つけるきっかけって、案外こんなことなのかもしれない、、、と思ったりして。そう思いつつ、やはり「恥ずかしすぎる」という気持ちが先行してしまい、共感はできませんでした。読後には、「私は聞いてあげられないけれど、いい人が見つかって良かったね」という気持ちにしかなりません。興味深いお話ですが、残念ながら私にはハマりませんでした。読み手を選ぶテーマだと思います。

二人のラブラブっぷりが見られて嬉しいけれど、本編コミックスの最終話から、話が飛んでいるのはなぜなのだろう。雑誌で連載中ということなのでしょうか。他の皆様同様、やや戸惑っています。とはいえ、ここに至るまでのストーリーが飛んでいるものの、「どちらにしろこうなるんだよね」という想定通りの展開なので、コミックス発売の折には、答え合わせ的に読んでしまうと思います。情緒的な展開をぶっ飛ばして、先にネタばらししてしまう潔さも、ある意味笑えますが。

メインのカップルにちゃちゃを入れる嫌われ役は、ラブストーリーの定番キャラですが、本作の主人公も、元ネタで主人公カプを振り回した人物。スピンオフでは、「嫌われ役」を救済するかのように、その人物のラブストーリーが描かれがちだけど、彼の場合やったことがちょっと悪質なので、あまり同情できないというか。情状酌量の余地もない犯罪を犯しているし、本人もいつまでも反省が足りないし。申し訳ありませんが、性根（しょうね）が悪すぎる。主人公を矯正するかのようにコントロールしようとする相手役のやり口も、ここまでやらないとしかたないのはわかるけれど、ロマンティックとは言いがたい。元ネタが好きなので、このスピンオフは辛口に評価させていただきます。

ユギ先生の作品は絶対に外さないので、ほぼ読んでいます。こちらも話は面白いし、キャラクターは生き生きしてるし、ドキッとするほど描写がエロいしで大満足です。ちょっとえげつないほどエロい人が必ず一人ぐらい出ておるのですが、こちらは数人、、、。しかもスピンオフもなかなかいいので、そちらも合わせてぜひ。

いつものように、キャラ設定が最高! ギャップありすぎ、二面性強すぎの登場人物たちの恋の行方に笑いつつ、濃いめのエロにあてられて、話の展開が楽しすぎました。笑いとエロのバランスも絶妙。ビッチすぎるお馬鹿な受けが、圧倒的な雄性を持つ攻めを前に崩壊していく様子(乞いにおちていく様子)は、お見事としか言えない面白さ。憎たらしかった受けが可愛く感じられて来るのも阿部マジックの成せる技ですね。