つーさんさんのレビューリスト　

まとめて電子書籍になったことで、よりたくさんの方々のもとへ届くといいなと願っています。ニコールに、私は先生の作品に発表当時とても慰められました。ただ、ただニコールを囲む日常が愛おしいです。

人気作のスピンオフですが、ここから初めて読んでも大丈夫です。キャラにハマってから作品をさかのぼる楽しみも。幸せに暮らしていたはずの優しい龍二が、かわいそうなほど過酷な目に合います。BLの王道の優しい温もりの救いに期待しつつも、そこはこだか作品。まだまだ怒涛の展開といろんな愛憎が待っていると思うと読み進めるのにドキドキします。

描き下ろしが嬉しい！！表紙がすでにかっこよくて、たまらないです！髭面で強面なのに神父で凄腕スナイパーで、ずっと年下の彼氏にベタ惚れで過保護気味。最高です。キャラクターも展開もこだかさんらしいサービス精神満載で、ひたすら楽しめました。

可愛いです！濃ゆいBLより友情よりのBL、じゃれあいが好きな人に特におすすめ。がっつり女装っこモノではなく、男子高校生なのに、姉や女生徒たちのマニキュアやひらひスカートに心惹かれて……というお話なので、自分はちょっと周りと違うかもと揺れつつ、打ち明けられる相手がいる。一緒にいるときにとても楽しそうなのが可愛かったです。

いちゃラブ好きな人におすすめ。どちらのカップルのお話も、黒髪ノンケ攻め、白髪モテ系ゲイ受けでした。表題作は、真面目な攻めがとにかく面倒見がよくて、ふらふらしがちな受けにずっとハラハラ。別シリーズのカップルは、受けの泣き顔にもえてしまう攻めと、これでもかといちゃいちゃしていて和めます。

スピード感と容赦ない展開に息を詰めて読みました。友人の墓参りを淡々とこなすだけの日々を過ごす氷山。眼鏡の奥の目は暗く頑なに心を閉ざしている。その隣で心配そうにしながら浮いているのが、幽霊になった友人釘宮。仲良く物語を共に作っていたふたりが、本当はどんなふたりだったのか、何がふたりにふりかかったのか、明かされてゆく物語。

ボランティアの絵画講師の目から見た小学校の子供たち、そして先生や保護者たちが、生き生きと描かれていて、一気読みしてしまいました。学校の中が見えてくることで、学校の外の暮らしも見えてくる。ボランティアの講師が、生徒を指導してはならないことの意味をはじめ、読む前と後で違って見えることがいくつもありました。

周囲に合わせて笑う、おどける、ほんとはそんな気持ちじゃないのに。もっと仲良くなりたい、もっと知りたいと思う気持ちのもどかしさ。繊細な線で描かれていることもあって、彼らの日々の揺らぎがとてもきらめいて見えました。

仕事できそうオーラを放つできないことてんこもり女性が、できないのに全然卑屈にならないところがすごくおもしろかったし、楽しく読めました。そして、できないけどギリギリできる役割分担が落語やコントみたいで笑えます。楽しい。続きが待ち遠しい作品。

懐かしいですね。当時のカラー収録は嬉しい。剣道部長の蘭丸の胴着姿が凛としてて好きでした。なよなよしてないのに、色気がすごい。そして男くさいスパダリ茶道部部長も、当時萌えました。