玄海育ちさんのレビューリスト　

いわゆるダークヒーローの範疇ですよね。飄々とした空気を纏った。まだ１巻を読んだだけなのでなんとも言えませんが、このあと本編に登場する園田への変遷がどう繋がっていくのかは楽しみです。近野さんのサイコぶりが際立ってるので、園田が少しマトモに感じる部分もあります。

ストーリーが分かりやすく、絵もタッチが綺麗なので、ストレス無くサクサク読めますね。だんだんとジョジョのスタンド対決風になってしまうのは想定内かと。少なくとも第一部では救いようのない理不尽さやグロな描写はさほど無いと思えるので、取っつきやすいと感じました。

前巻から久しぶりの購読でした。ユーモアの基調は相変わらずクスッと感がありますが、特に今回は、ちょっと捻った無力感や女性目線によりリアルに近い共感を覚えました。次作はしばらく先とのことですが、やはり購読すると思います。

大河ドラマ以上の長編ですが、緩急のバランスが絶妙で、テンポ良く飽きることなく読破できました。敵対勢力にヒロインが狙われ（あるいは自ら飛び込み）、ドンが救うというパターンが何度か使い回されるきらいもありましたが、それを差し引いても、楽しく爽快感を味わえました。個性的なキャラと各種伏線の回収は特に秀逸です。

「小学生レベルの恋愛」というキャッチに偽りなしですね。でも主人公二人のあまりに素直な反応に、今更ながらハッと気付かされる新鮮な感情もあります。周囲の登場人物が、出始めはやな奴感を出してても結局良い人だったりするので、読んでて嫌悪感が無いです。絵のタッチは好き嫌いが別れるかもです。

「白竜」のミニチュア版と思って貰えばいいと思います。舞台がヤクザではなく政治の世界という違いはありますが、代議士と秘書の関係性が白竜の親分子分とソックリです（笑）ただ国家の有り様についての主張は、作者の意図が明確に語られています。

ストーリーはスッキリしていて爽快感は有ります。「白竜」ほど極道の裏側を描いてはないですが、気楽に読める作品ですね。

4完完結の適度なボリューム、ほどよいエロさ、温かみのあるエンディング。自分にはとても良いバランスでした。ドロドロではなく、癒されたい方向けですね。

昭和からのプロレスファンなら、まあ納得のいく内容かなと思います。作者はハナから単行本１巻でまとめるイメージだったんでしょうね。ガチの刃牙読者にはやや刺激は少ないかもですが、サクッと面白く読めました。

単巻完結でサクッと読めました。内容は面白いですね。人間社会で起きている現実や歴史の一端が分かりやすく描かれています。バッドエンドとまでは言いませんが、スカッとはしない終わり方なので、教訓として割り切る思考でどうぞ。