作者の「オレはかわいい弟と」が好きなのですが、この作品も背徳感は薄いですね。すぐキスしたりこの時にはコレ、というグッときそうなベタなシチュが多く散りばめられているのですが、その作為的なあざとさや簡易的なつくりにグッとこず流し読みになりました。先生と生徒の設定って、その背徳感と抗えない気持ち(しかも同性)とか、歳の差への悩みとか青さが良いと思ってるのですが、それがあまり感じられなかった。

絵の説得力の薄さが惜しいと思いました。ビリビリと感じる相性や、拘束衣、サブスペなど拘りや良い部分もあるのですが、うーん演出？台詞？ベタな感じが否めません。盗みをする事で発散することや、その世界観で横行している事件など、設定のつくりは良いのに暗さや深みが表現し切れていないのでゆるふわになっている気がします。エロを求めるなら良いかもしれませんが内容はもう一声な感じでした。デビュー作との事ですので今後に期待しています。

色んなドジ男子の群像劇。許せる具合のドジばかりだから癒しとして読むにはポジティブな気持ちになれて良かったです。動じない会社員のクールドジが好きでした。

タイトルが残念ですが、この世にもういない一人を含めた三角関係が面白かったです。浮世離れした椿が少しずつ地に足ついて人と接していく感じに少しウルッときました！

2話までの感想です。作者の前2作は読んでいて、青くて眩しい感じや心情の細やかな変化がすごくいいなと思ってました。今回もキャラや全体の雰囲気が何とも可愛い。攻めの顔がちょっと不安定。合宿の罰ゲームの掴みはとても良かったのだけど、そこからBLのお決まりな展開過ぎて萎えました。

秋山くん自体は受動的でニコっとするだけで可愛いんだけど、柴の不器用っぷりと愛が強くて笑えた。レンタルにしたけどあのフ◯ラシーンだけで買おうかと思った。

ストーリーも悪くないんですけど、それより良い男達の肉体美や表情がたまらないので、それ見てるだけで読み応えありました。

試し読みだけだと主人公の雪刀は結構危ないキャラで遊んでいる風に見えましたが全然そんなことなかったです。前職捨てて訳ありタクシードライバーと健気可愛そうな大学生のお話でした。喫茶店が安心できる雰囲気でお話の休息場になっています。

藤峰さんのハイテンションで我が道を行く主人公大好きなのですが、こちらもそんな感じ、しかもまだ大学生で純粋なのが余計拗れて突っ走ってて面白かった。漫画の中に出てくる漫画も藤峰画で見えて余計楽しめました。

もちの米さんの可愛いコメディさは影を潜めて、暴力と孤独と家族のお話でした。この作家さんは孤独の描き方が非常に丁寧で、彼らの性格や特性がただのキャラクターだけでなく周りから受けた影響も考えられているところが優しく感じるし、切なくなります。人と向き合う緊張感がとても良かった。