milkさんのレビューリスト　

テンポが悪くて読むのしんどいし、中途半端で盛りあがりに欠ける。主人公があまりに受動的でモヤモヤする。

絵も古いし、キャラにまったく好感を持てないです。低評価の方は主に攻の勝手さに憤慨しているようでしたが、受のあまりの子どもっぽさ、精神年齢の低さのほうに呆れました。成長のなさに捨てられても仕方なくない？としか思えなかった。むしろよく攻は戻ったと思う。タイトルもダサい。全体的に洗練されてない。白線のガジェットもただ子どもっぽさを強調するだけで効果的とは思えなかった。

同人誌からの再録。編集の手を通ったものとはやはり違うな、と思わざるを得ません。前作を高く評価していただけに蛇足感が満載というか、正直この作品でこの作家さんへの評価はガクッと落ちました。全編通して淡々とし過ぎていて、退屈です。同人誌で出したものをそのまま商業化するのは作家さんの勝手かもしれませんが、事前に知っていたら同人誌を買わなかった方も多いのでは？ 年数が経っているならともかく…。少なくとも自分は知っていたら買いません。

ハッピーエンドであろうとなかろうと基本的には昇華のある作品が好きなのですが、それがないにもかかわらず読後感は悪くないという稀有な作品です。すべての作品を通じて思春期の心理を丁寧に描写してあり、切なさを感じさせます。評価がわかれるとは思いますが、自分含めすでに思春期をとうに過ぎ、懐かしさすら感じる年齢層の方のほうが受け入れやすい作品かもw 個人的には好きなので次作も楽しみにしています。

1作目で1話の子が中心のお話が読みたいとレビューに書いておきながら恐縮なんですが、今作は残念ながら合いませんでした…。攻めの子が全然ツボじゃなかったっていうのは個人の好みの問題ですが、お話自体ピンとくるものがないです。辰之くんが恋に落ちた理由もわからなければ、脅されるまま抵抗することなく好きでもない男に抱かれちゃうのも全然わかりません。なんかもっと…あるんじゃないの…っていうか…。まあ1作目もそうでしたし彼が流されやすいってことに尽きるのかも…

いまどきなキレイめ絵柄の作家さんですが、作画不安定ですね。画面作りも拙さが残ります。別作品で気になっていたので購入してみましたが、表題作のあり得ない展開にがっかりというより引いてしまいました…。どのキャラクターも作り込みが甘いせいか好感を持てない。ストーリーも説得力に乏しいです。初めてのコミックスということで星2にしましたが、そうでなければ個人的には1レベル。絵柄と雰囲気が好みなら読める、という方にはよろしいんじゃないでしょうか。

キャラクターの魅力に溢れた作品。会話のテンポもよく、ネームが洗練されています。自分のことを大好きすぎる圭（受）ですが、筋が通っていて嫌味がない。自分自身を一番大好きだったはずなのに、一冊かけてゆっくりと恋に落ちていくさまは見応えと説得力があります。攻の北原はヘタレなのかと思いきや全然そんなことはなく、じっくりと時間をかけて攻め落としていくタイプ。草食と見せかけてとんだハンターでした。中心の2人だけでなく周囲のキャラクターまで、じっくりと創り上げられた佳作。久々に好きだと思えるBL作品に出会いました。とてもよかったです。

物足りないです。攻受どちらも印象が薄いというかキャラが立ってなくて、どういう人間なんだかよくわからない。だからストーリーにも入っていけないしキャラに感情移入もできないです。攻のモデル辞めた理由とか、受のお父さんのこともなんかおざなりすぎませんか？ 1冊丸ごとこのキャラ達のお話なのに、エピソードが足らなすぎます。あんまりエロくもないエロをいっそなくしてもっと内容を作り込めばよかったのでは。レビューであまり金額のことを言いたくはないんですが、これはちょっと…7チケでは内容が薄すぎますね…。

BLとしても一般誌に載る漫画としてもとても中途半端じゃないでしょうか…。画力もある方ですしお話も破綻している訳ではないのですが、すべてのお話に「…で？」と言いたくなりました。昇華が足りないので、そういう物語性を求める方には肩すかしだと思います。

極道ものはテンプレに嵌った作品が多い中、例に漏れないといえばそうなのですが、さすが実力のある作家さん。１作めは完全読み切りのつもりでお描きになったということもあり、完成度がとても高いです。ラスト３ページが余韻を残す終わり方で本当に巧い。この３ページだけで星５つつけたくなりました。後半の２つの読み切りは幼なじみものとサラリーマンものですがどちらも昇華があって読後感がいいです。安定したストーリーと作画を好まれる方におすすめの一冊です。