tisumkaさんのレビューリスト　

昨今流行りの悪役令嬢フォーマットで、主人公がゲームの世界に転生して生前大好きだった悪役令嬢にイジメられて悦ぶという百合ストーリー。と書くと主人公がただのドMに見えますが、そうした行動に至る複雑な内面も描かれており、悪役令嬢が憧れる王子との三角関係の面もあり、ライトで勢いのある行動とその裏で少し湿度のある内面というバランスが個人的には程よいと感じました。

尊い…これはとても尊い…推せる…（語彙力）

プー○ン大統領が異世界に迷い混んで無双するお話。プー○ン強すぎて格好いいです。皇帝にベイダーとルビ振ったり、主人公が閃光魔術師(シャイニングウィザード)と呼ばれていたり、攻撃技にDDTやパロ○ペシャルを使ったりとプロレスネタが多く使われているのも特徴。

登場人物たちよりも強い化物が多数徘徊している環境下で知恵を絞って状況を打破していくストーリー。残念ながら物語は中盤少し中だるみした後、持ち直したかなと思ったところで打ち切り気味に終了していますが、表紙や幕間の1枚絵のセンスはビビッと来るものがありました。

うそつきパラドクスの作者さんの初の百合作品だそうですが、いやはやこれは素晴らしい。相手に対する気持ちが嫉妬なのか憧れなのか恋慕なのかよくわからなくなる感情描写、たいへん素敵だと思いました。

1巻の内容は素晴らしいです。絵に勢いがありテンポが良く、感情描写も重くなり過ぎず軽くなり過ぎない良いラインを突いていて、読んでいて引き込まれました。2巻は話を飛び飛びにして無理に終わらせたような内容になってしまっていて残念です。とても才能がある作家さんだと思うのですが、もう漫画は描いていないのでしょうか。

これは笑えます。仲間を救う為にお金も食料もない状態でダンジョンに潜らなければならなくなり、仕方なく倒した魔物を食べながらダンジョンを攻略していくという悲壮感漂いそうなシチュエーションに追い込まれたパーティの話なのですが、元々魔物食に興味があった主人公の暴走っぷりとエルフのテンパったツッコミのお陰ですっかりコメディになっています。ただ魔物を食べるだけでなくダンジョンの謎を少しずつ解き明かしていくストーリー性もポイント高いです。

異世界に転生して無双するいわゆるなろう系と呼ばれるジャンルですが、主人公が戦闘よりもロボット開発に熱を入れて行動しているあたり一般的な異世界モノとはちょっと違いますね。困難にぶつかりながらも周囲と協力して難題を解決して新しいロボットを作っていく姿はプロジェクトXを連想させます。ロボットの動力や稼働の仕組みなど、設定も凝っていて面白かったです。

最近流行りの異世界モノにくねくねとか八尺様、きさらぎ駅などのメジャーなネット怪談を混ぜて、ガールズラブ的な要素もちょっと足したような作品です。欲張りセットのような内容ですがそれぞれの要素が反目せずにうまいこと混ざっているように思います。

いわゆるゲテモノ食いのジャンルを食材の背景から調理まで1話1食材のペースで掘り下げていくお話。ゲテモノ系の料理は嫌いではないので楽しく読めるところも多かったのですが、一部そこはふざけてはいけないのではと思えるところもふざけてしまっているところが個人的には受け付けませんでした。題材からテイストまで人を選ぶ作品かもしれません。